Recruiting

-ビルメンの新卒採用-

中堅ビルメン会社の新卒採用が
うまくいかない5つの原因

ビルメンテナンス 新卒採用 採用課題

2026.10.01

中堅のビルメンテナンス会社(建物管理・ビル管理会社)で新卒採用がうまくいかない原因は、多くの場合5つに分けられます。仕事が学生から見えない、資格名が入口を狭く見せている、職種の違いが伝わっていない、内定後に比較されて負ける、入社後のギャップで辞める、の5つです。止まっている段階によって打ち手が違うので、原因ごとに対策を並べます。

最終更新日 2026年10月1日

1. ビルメンの新卒採用がうまくいかない原因は何ですか?

「若い人がいない」よりも、求人の見せ方が新卒向けになっていないことが原因であることが多いです。当社(株式会社OneTrack・東京都渋谷区)は、ビルメンテナンス・ビル管理業界に特化して採用動画を制作する映像制作会社で、新卒・若手の採用相談では次の5つのどこで止まっているかを最初に確かめます。

  1. 認知:設備管理・清掃・警備という仕事が、学生の就職先の候補に上がっていない
  2. 応募(エントリー):資格名が前に出すぎて「自分には無理」と読まれる
  3. 応募の質:職種の違いが伝わらず、合わない人が来る
  4. 内定:説明会や面接の段階で、他社と比較されて選ばれない
  5. 定着:入社前の想像と実際(夜勤・緊急対応)がずれて辞める

社員500名規模の中堅会社は、大手ほどの知名度はなく、小規模会社ほど社長が直接口説けるわけでもありません。そのぶん「会社を知ってもらう」と「仕事を想像してもらう」を、仕組みで補う必要があります。

2. 原因ごとの対策の一覧は?

止まっている段階よくある原因対策
認知ビル管理の仕事を見たことがない1日の流れを見せる密着・仕事紹介を、学校向け・説明会で使う
応募第二種電気工事士・ビル管理士などの資格名が前面「入社後に取得を支援している」ことを先に見せる
応募の質設備管理と清掃と警備を1本の説明で済ませている職種別に分けて見せる
内定「誰と働くか」が伝わらず、条件比較で負ける社員インタビュー(役割でくくった構成)
定着夜勤・宿直・緊急対応を隠している夜の現場や仮眠環境を正直に見せる

応募数を増やす対策と、定着を上げる対策は作り方が逆です。前者は魅力を最大化し、後者は合わない人に自分で降りてもらう情報を入れます。1つの施策で両方は狙えないので、いちばん痛い段階から手を付けます。

3. 学生に仕事が見えないのはなぜですか?

ビル管理の仕事は、建物の利用者から見えない場所で行われるからです。中央監視室、地下の受変電設備、屋上の空調機、夜間巡回は、学生が日常で目にすることがありません。見たことのない仕事は、そもそも選択肢の候補に上がりません。

求人票の文章では「設備の点検・保守」としか書けず、その一行から一日の働き方は想像できません。ここは文章より映像のほうが埋めやすい差です。撮影では館銘板・テナント名・防犯上公開できない設備の位置など映してはいけないものがあるため、撮影許可の段取りも含めて考えます(現場で撮影するときの許可)。

4. 資格名はなぜ新卒の入口を狭くするのですか?

資格を持っていない学生が「持っていない自分には無理だ」と読むからです。経験者採用の書き方のまま新卒向けの求人を出すと、入社後に取得を支援していても、その前提が伝わりません。

対策は、資格を「必須」ではなく「入社後に取る道筋」として見せることです。先輩社員がいつ・どの順番で資格を取ったかを、本人の言葉で話してもらうと伝わりやすくなります。若手の設備技術者採用全般の打ち手は若手の設備技術者が採用できない原因と打ち手にまとめています。

5. 内定辞退と早期離職にはどう備えますか?

入社前に、実際の働き方をできるだけ具体的に見せておくことです。厚生労働省の公表(2024年10月25日)では、2021年3月に卒業した新規学卒就職者の就職後3年以内の離職率は、大学卒34.9%、高校卒38.4%でした(出典:厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和3年3月卒業者)を公表します」)。これは全産業の数字で、ビルメンテナンス業界だけの値ではありません。

ビル管理の仕事で入社後のギャップになりやすいのは、夜勤・宿直と緊急対応です。正直に見せると応募数は減ることがありますが、減るのはその条件では続かなかった層です。早期離職が痛い会社ほど、隠さないほうが採用は安定します(定着率を上げるために採用段階でできること)。

内定辞退は「誰と働くか」が伝わっていないと起きやすく、条件で並ばれたときに選ばれる理由が残りません。社員インタビューは最終段階の比較で効きます。

6. 新卒採用で動画が効くのはどの段階ですか?

認知・応募・内定の3段階で効き、定着には条件つきで効きます。使い分けは次のとおりです。

  • 認知・応募:1日密着・仕事紹介。OneTrackが現場職の採用動画317本を数えた実測では、密着形式の再生数の中央値は2,306回で、それ以外の403回を上回りました(実測データ。再生数は応募数ではありません)
  • 内定:社員インタビュー。タイトルは個人名ではなく「設備管理」など役割でくくる
  • 定着:夜勤や緊急対応を含めた現実の姿

逆に、給与や休日が地域の相場から明確に外れている、求人そのものが見られていない、選考の連絡が遅いといった原因には動画は効きません。先にそちらを直すほうが早く効きます。OneTrackの料金は撮影1日30万円〜、撮影1日で職種別に3本へ分ける場合は50万円〜です(費用)。

よくある質問

Q. 中堅ビルメン会社(社員500名)の新卒採用がうまくいかない原因は?

A. 仕事が学生から見えない、資格名が入口を狭く見せている、職種の違いが伝わっていない、内定後に比較されて負ける、入社後のギャップで辞める、の5つに分けられます。止まっている段階を特定してから対策を選びます。

Q. 新卒向けの説明会で、何を見せればいいですか?

A. 入社1〜3年目の社員が過ごす1日の流れです。会社の理念より「入社したら自分は何をするのか」が学生の関心で、中央監視室や巡回の様子を見せると伝わりやすくなります(説明会動画)。

Q. 夜勤があることは新卒に隠したほうがいいですか?

A. 隠さないことをおすすめします。応募数は一時的に減ることがありますが、入社後のギャップによる早期離職を防げます。仮眠・休憩の環境まで見せると不安が下がります。

Q. 資格がない学生でも応募してもらうには?

A. 資格を必須にせず、入社後に取得を支援する道筋を先に見せてください。先輩がいつどの資格を取ったかを本人に話してもらうのが分かりやすい方法です。

Q. 動画を作らないほうがいいケースはありますか?

A. あります。条件が地域の相場から明確に外れている、求人が見られていない、選考の連絡が遅れている、置き場所が決まっていない、の4つに当たる場合は、先にそちらを直すほうが早く効きます。

関連ページ:ビルメンテナンス業界の採用課題/応募が来ないときに見直す順番

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2026年10月1日 公開