このページは、採用動画の撮影で使われる用語を、採用動画(求人動画・リクルート動画)を頼む担当者向けに説明します(株式会社OneTrack・東京都渋谷区)。当社はビルメンテナンス・ビル管理業界の採用動画に特化した映像制作会社で、機械室・電気室・夜間巡回のような現場の撮影を手がけています。撮影で会社側が押さえるのは「人」と「場所」だけで、台本・演技の練習・機材は要りません。その前提で、打ち合わせや当日に出てくる言葉を、準備・当日・撮り方・現場の条件の順に並べます。
撮影の準備で使う言葉
ロケハン(ロケーション・ハンティング/下見)
撮影の前に現場を下見し、撮る場所・光の入り方・音・動線・立ち入りの条件を確かめることです。「ここは映せない」をこの段階で洗い出しておくと、当日に撮影が止まりません。
撮影許可(さつえいきょか)
建物や施設で撮影するために、その場所の管理者から得る許しのことです。自社の建物なら社内の手続きで済みますが、客先の建物では施主(発注元)を通して建物側の確認を取るのが通常の流れです。
施主から建物側への確認に時間がかかることがあるため、撮影日の3〜4週間前には動き始めるのが目安です。当社は許可の交渉には入りませんが、申請に書く項目の整理はお手伝いします。詳しくは撮影するとき、許可はどこに取ればいいのかにあります。
立ち入り範囲(たちいりはんい)
撮影スタッフが入ってよい場所と、入ってはいけない場所の線引きです。共用部だけか、機械室や屋上まで入れるか、テナントの専有部は避けるかを、撮影前に決めます。
映してはいけないもの(うつしてはいけないもの/NGリスト)
撮影で画面に入れない物や情報を、事前に一覧にしたものです。建物名や所在地が分かる表示、監視画面、鍵・入館証、図面、顧客名の入った掲示物、防犯カメラの位置などがよく挙がります。
当社は一覧にしたものを当日撮らない方法を取り、あとから編集でぼかす方法は取りません。消し忘れのリスクが残るためです。
進行表(しんこうひょう/香盤表)
撮影当日に、どの順で・誰を・どこで・何時から撮るかを書いた時間割です。現場の業務を止めないように、点検や巡回の時刻に合わせて組みます。
質問項目(しつもんこうもく)
インタビューで出演者に聞く質問を、事前にまとめたものです。台本を読んでもらうのではなく、質問に答えてもらう形で撮るため、何を聞けば求職者が知りたいことに答える言葉が出るかをここで設計します。
出演同意(しゅつえんどうい)
出演する社員から、撮影と、動画を使う場所・期間について事前に得る承諾です。口頭ではなく書面で取り、退職したときの扱いも決めておくと、公開後に揉めずに済みます。権利の考え方は著作権・肖像権の用語集にあります。
撮影当日の体制と段取り
撮影の人数が増えるほど1日の人件費は上がり、稼働中の現場では動線もふさぎます。当日の体制は次のように分かれます。
| 体制の例 | 特徴 |
|---|---|
| ディレクター+カメラの2名 | 当社の体制。稼働中の現場で動線を塞がない。機材はすべて持ち込み |
| 照明・音声・アシスタントを含む5名前後 | 大がかりな演出がしやすい一方、2名体制と比べて1日の人件費が2倍以上違う |
| カメラマン1名 | 費用は抑えやすいが、何を撮るかの判断を社内で持つ必要がある |
ディレクター
撮影現場で、何をどの順で撮るかを決め、出演者への質問や声かけを行う進行役です。企画の意図どおりに素材が揃っているかを現場で判断します。
カメラマン(撮影者)
カメラを操作して映像を撮る担当です。構図・明るさ・ピントを整え、ディレクターが決めた場面を画として押さえます。
拘束時間(こうそくじかん)
撮影のために人が現場に拘束される時間のことです。撮影スタッフの拘束時間は制作費に直結し、出演者の拘束時間は本来の業務への影響に直結します。
当社の撮影では、出演される方の拘束は合計1時間ほどで、シーンごとに数分ずつお借りします。
養生(ようじょう)
撮影機材や人の出入りで床・壁・設備を傷つけないよう、シートやテープで保護することです。建物によっては養生や立入制限の対応を求められ、見積もりに入っていないと追加費用になることがあります。
別室収録(べっしつしゅうろく)
インタビューの声を、機械音のしない静かな部屋に移って録ることです。機械室や車庫では音が反響し、空調やポンプの音で声が聞き取れなくなるため、会社側に別室を用意していただくことがあります。
撮り方の言葉
インタビュー撮影(インタビューさつえい)
出演者に質問し、答える様子を撮ることです。話すのが苦手な社員でも、うまく話せた部分をつなぐので、通しで話す必要はありません。
密着撮影(みっちゃくさつえい/同行撮影)
社員の仕事に同行し、普段どおりの作業を横から撮ることです。出勤から退勤までを追えば1日密着動画になります。作業の手順は変えず、撮る側が合わせます。
インサートカット(Bロール)
インタビューの声の上に重ねたり、場面をつないだりするために撮る、補助の映像です。道具、設備、建物の外観、作業中の手元などがあたります。
手元カット(てもとカット)
作業中の手の動きや道具の扱いを近くから撮った映像です。仕事の具体を伝えるほか、顔出しをしたくない社員がいるときの構成でも中心になります。
寄りと引き(よりとひき)
被写体に近づいて細部を大きく映すのが「寄り」、離れて周りの状況まで映すのが「引き」です。同じ場面を寄りと引きの両方で押さえると、編集でつなぎやすくなります。
現場の条件にかかわる言葉
稼働中撮影(かどうちゅうさつえい)
設備や工場、業務を止めずに、動いている状態のまま撮ることです。動いている設備には近づける距離に限りがあるため、寄りの画が必要なときは点検や停止の時間に合わせて撮ります。詳しくは稼働中の設備や工場を止めずに撮影できますかにあります。
保護具着用(ほごぐちゃくよう)
ヘルメットや安全帯などの保護具を、現場の規定どおり着けたまま撮ることです。外して撮った画は安全の決まりを破る場面として公開されることになるため使えません。顔が見えにくくなる分は別カットで補います。
夜間撮影(やかんさつえい)
夜勤・夜間巡回・宿直など、夜に動く業務を撮ることです。日中だけを撮ると仕事の半分が抜ける業種で必要になります。当社では夜間であること自体の割増はなく、費用は撮影日数で決まります。詳しくは夜間の撮影はできますかにあります。
早朝撮影(そうちょうさつえい)
始業前の点検、開館前の清掃、夜勤明けの引き継ぎなど、早い時間の業務を撮ることです。早朝と日中を別の日に分ける場合は、そのぶん撮影日が増えます。
出張撮影(しゅっちょうさつえい)
制作会社の所在地から離れた現場へ、撮影スタッフが出向いて撮ることです。当社は全国に出張し、撮影費は東京と同じで、移動と宿泊の実費は撮影費と分けて見積書に明示します。
複数拠点撮影(ふくすうきょてんさつえい)
営業所や常駐先など、離れた複数の場所をまとめて撮ることです。1日で回れるのは1拠点が目安なので、全拠点ではなく代表的な現場に絞るのが基本です。当社では撮影2日〜・複数拠点で80万円〜です。
よくある質問
Q. 撮影の当日、会社側は何を用意すればいいですか?
A. 撮影する場所への立ち入り手配と、出演される方の時間の確保です。インタビューを録る場合は、機械音のしない別室もご用意ください。台本・演技の練習・撮影機材は要りません。時期ごとの準備は撮影当日までに会社側が準備することにあります。
Q. 撮影許可は、いつから動けばいいですか?
A. 客先の建物で撮る場合は、撮影日の3〜4週間前が目安です。施主から建物側への確認に時間がかかることがあるためです。許可が取れない場合は、自社の事務所や手元だけのカットで組む方法もあります。
Q. 社員が撮影に慣れていなくても大丈夫ですか?
A. 大丈夫です。台本を読まず質問に答える形で撮り、言い淀みは編集で落とし、何度でも撮り直せます。詳しくは社員が撮影に慣れていなくても採用動画は成立するかにあります。
撮影の対応範囲はよくある確認事項に、現場で社員を撮るときの注意点は現場で働く社員を撮るときに気をつけることにまとめています。
2026年9月24日 公開

