稼働中の設備や工場は、止めずに撮影できます。撮影のために作業の手順を変えていただくこともありません。
ただし、動いている設備には近づける距離に限りがあり、止めずに撮れる画と、止めたときにしか撮れない画があります。その分け方と、撮影前に決めておくこと、現場の安全の守り方をまとめます。
稼働中の設備や工場を、止めずに撮影できますか?
できます。当社(株式会社OneTrack・東京都渋谷区)は、ビルメンテナンス・ビル管理業界の採用動画に特化した映像制作会社で、進行中の現場に入り、作業を止めずに記録する撮影を手がけてきました。機械室・電気室・屋上設備・中央監視室のような、一般の撮影では入らない場所も、立ち入りの条件を事前に確認したうえで撮影します。
止めない前提で、撮る位置と時間帯を先に組みます。良い画のために作業を一度止めていただく、手順を変えていただく、ということはしません。良い画より、いつもどおりであることを優先します。採用動画(求人動画・リクルート動画)で求職者が確かめたいのは、演出された作業ではなく、実際の職場だからです。
費用も変わりません。当社の料金は撮影1日30万円〜で、稼働中の設備を止めずに撮ることは、撮影日数が同じなら金額に影響しません。
止めずに撮れる画と、撮れない画は何ですか?
動いている様子と人の動きは止めずに撮れます。設備の細部に寄る画は、停止中や点検の時間に合わせて撮ります。どちらを優先するかは、撮影前に決めます。
| 稼働中に撮る | 停止中・点検の時間に撮る | |
|---|---|---|
| 撮れるもの | 設備が動いている様子、音、巡回や監視をする人の動き、現場の空気 | 計器や部品への寄り、手元の作業の細部、設備の内部 |
| 伝わること | 職場の規模と迫力。「こういう場所で働く」という実感 | 仕事の中身。「何を、どう確かめているのか」 |
| 制約 | 近づける距離に限りがある。安全のため立ち位置が固定される | 点検や停止の予定に合わせる必要がある |
ビル管理や設備保全の仕事は、点検・計測・記録が中心で、設備を止めて行う点検の予定が組まれている現場もあります。その予定に撮影日を合わせると、止めていただくことなく、寄りの画まで1日で揃います。点検の予定表があれば、企画の段階でお見せください。
撮影の日、現場はどれくらい止まりますか?
現場全体は止めません。朝・昼・夕方に短い中断が入るだけで、それ以外の時間は普段どおり動いていただき、横から撮ります。丸一日カメラが張り付いて業務が止まる、という撮り方はしません。
| 対象 | 当日の時間の使われ方 |
|---|---|
| 出演される方 | 拘束は合計1時間ほど。シーンごとに数分ずつお借りする形で、まとめて長時間ということはしません |
| 現場全体 | 朝・昼・夕方に短い中断が入る程度。それ以外は普段どおり |
| 撮影チーム | ディレクターとカメラの2名。稼働中の場所で動線を塞がないよう、人数を増やしすぎません |
インタビューだけは、稼働音のない別室で録ります。空調・ポンプ・発電機などの音の中では声が聞き取れなくなるためです。静かな部屋を1つご用意いただけると、当日の進行が早くなります。
撮影の前に、何を決めておけばいいですか?
立ち入りの範囲、映せないもの、稼働中か停止中か、保護具と安全教育の4つです。当日その場で判断すると、撮影が止まるたびに担当の方を探すことになるため、下見や事前の打ち合わせで決めておきます。
| 決めること | なぜ先に決めるか |
|---|---|
| 立ち入ってよい範囲と、同行していただく方 | 機械室や電気室など制限のある場所は、どこまで入れるか、同行者が必要かで撮れる画が決まります |
| 映せない設備・製品・図面・画面 | 秘密やセキュリティに関わるものは、撮ってから消すより、撮らないほうが確実です |
| 稼働中に撮るか、停止中に撮るか | 動いている設備は伝わりやすい一方、近づける距離が限られます |
| 保護具と、入場前の安全教育 | 貴社の規定に合わせます。入場前の教育がある場合は、その時間も撮影計画に入れます |
撮影する側は、現場の安全をどう守りますか?
安全が最優先で、撮影の都合で現場の決まりを変えることはしません。当社は調達方針の中で、撮影前に現場の安全(高所・電源・車両・動線・天候)を確認すること、機材の落下・転倒を防ぐ措置を講じることを定めています。
- 作業の手順を変えていただかない。良い画のために作業を止めていただかない
- 立入禁止の区画や、同行者なしで入れない場所には入らない
- 稼働中の設備の可動部には近づかず、決めた立ち位置から撮る
- 三脚やケーブルで通路や避難経路を塞がない
- 保護具は、出演する方も撮影スタッフも貴社の規定どおりに着ける
保護具を着けたままの撮影で、顔が見えにくくなる分をどう補うかは、保護具を着けたままの撮影と、安全の決まりに分けて書いています。
映せない設備や製品が多い場合はどうしますか?
秘密に触れない画で組みます。映せないものを撮影前に一覧にし、手元・工具・人の表情・作業の順番のように、それ自体は秘密にあたらない画で構成します。製品そのものが映せなくても、それを扱う人の仕事は伝えられます。セキュリティ上映せない設備は、画角を寄せる、機器名を伏せるといった方法で対応します。
なお、率直にお伝えすると、工場の撮影で社名を出して公開できる当社の実績は、まだありません。当社の中心はビルの機械室・電気室・中央監視室といった設備の現場です。工場で撮る場合も、止めない・映せないものを先に決める・静かな部屋でインタビューを録る、という段取りは同じです。
よくある質問
Q. 稼働中の工場や設備を、止めずに撮影できますか?
A. できます。止めない前提で、撮る位置と時間帯を事前に決めます。動いている設備に近づける距離には限りがあるため、寄りの画が必要な場合は、停止中や点検の時間に合わせて撮ります。撮影のために作業の手順を変えていただくことはしません。
Q. 設備を止めずに撮ると、費用は高くなりますか?
A. 当社では高くなりません。費用は撮影日数で決まり、撮影1日30万円〜、撮影2日以上・複数拠点は80万円〜です。稼働中の設備を止めずに撮ることは、撮影日数が同じなら金額に影響しません。
Q. 撮影スタッフが入場前の安全教育を受ける必要があります。対応してもらえますか?
A. 対応します。入場前の教育や保護具の着用など、貴社の規定に合わせます。教育の時間も撮影計画に入れておくと、当日の進行がずれません。
Q. 機械の音が大きい現場で、社員インタビューは録れますか?
A. 稼働音のする場所では録らず、静かな別室を確保して録ります。機械室や車庫では音が回り、声が聞き取れなくなるためです。作業の様子は現場で、声は別室で録り、編集で組み合わせます。
Q. 撮影の日、社員はどれくらい業務から抜けますか?
A. 出演される方の拘束は合計1時間ほどです。シーンごとに数分ずつお借りする形で、現場全体は朝・昼・夕方に短い中断が入るだけです。それ以外の時間は普段どおり働いていただき、横から撮ります。
関連ページ:現場の撮影許可の取り方/よくある確認事項(現場の条件)/夜間の撮影はできますか
2026年9月24日 公開

