採用動画の相見積もりを3社から取ると、同じ依頼のはずなのに30万円・80万円・150万円と並ぶことがあります。
これは各社の質や良心の差というより、前提が揃っていないことがほとんどです。このページは、当社が見積もりをお出しするときに先方に揃えていただいている項目を、そのまま比較表の形にしたものです。当社に発注するかどうかに関わらず、他社同士の見積もりを並べるときにも使えます。
揃える項目は、6つです
採用動画の金額は、総額ではなく「何日撮って、何本納品して、企画と修正がどこまで入っているか」で決まります。各社の見積書からこの6つを抜き出して横に並べると、金額の差がどこから来ているかがそのまま見えます。
| 揃える項目 | 見積書のどこを見るか | 揃っていないと何が起きるか |
|---|---|---|
| ① 撮影日数 | 撮影費の単位が「日」か「本」か「一式」か。撮影に来る人数(2名か5名か) | 1日で撮る前提の会社と、3日かける前提の会社が同じ表に並ぶ。金額差の最大の原因 |
| ② 拠点数 | 撮影場所が1拠点か複数か。移動費・交通費の行があるか | 拠点が増えると撮影日数が増える。「本社のみ」で見積もった会社だけ安く見える |
| ③ 納品本数と尺 | 本編が何本、短尺(SNS用)が何本。それぞれ何分か | 本編1本の会社と、本編+短尺3本の会社が同じ金額に見える |
| ④ 企画・構成の有無 | 企画費・構成費・ディレクション費の行があるか。無い場合、誰が企画を作るのか | 企画が発注側の仕事になっている見積もりは安い。その分、社内の工数が増える |
| ⑤ 修正回数 | 初稿後の修正が何回まで無料か。それ以降の単価 | 「修正1回」の会社は、2回目から追加費用になる。総額が後から動く |
| ⑥ 撮影素材の扱い | 撮影した素材データを納品するか。二次利用(採用サイト・説明会・SNS)に追加費用がかかるか | 素材を渡さない会社は、来年の切り出しも再発注になる。年あたりの費用が変わる |
出演人数は、揃える項目に入れていません。出演する社員が3名でも5名でも、撮影日が同じなら制作会社側の原価は変わらないためです。人数で加算している見積もりがあれば、その行だけ別に見てください。
会社によって金額が何倍も違うのは、なぜですか?
相見積もりで30万円と150万円が並んだとき、5倍の質の差があるわけではありません。差が出る理由は、おおむね次の4つに分かれます。
| 差の出どころ | 何が起きているか |
|---|---|
| 撮影日数の前提が違う | 同じ「社員インタビュー3名」でも、1日で3名を回す会社と、1名ずつ3日に分ける会社がある。撮影費は日数にほぼ比例するので、ここだけで3倍になる |
| 企画を誰が作るかが違う | コピーと絵コンテから作る会社は企画費が入る。発注側が構成を持ち込む前提の会社は入らない。安い見積もりは、企画が「社内の仕事」になっていることが多い |
| 体制の人数が違う | ディレクターとカメラの2名で来る会社と、照明・音声・アシスタントを含む5名で来る会社では、1日の人件費が2倍以上違う。現場の作業を止めない撮り方なら少人数のほうが向く |
| 種類で値付けしているか、日数で値付けしているか | 「インタビュー1本◯円、会社紹介1本◯円」と種類ごとに積む会社では、用途が2つになると2本分になる。撮影日で値付けする会社では、同じ日に収まれば増えない。日数制と種類制の違いに詳しく書いています |
つまり、金額の差の大半は「撮影に何日使うか」と「企画が入っているか」の2つで説明がつきます。この2つを揃えてから見比べると、5倍あった差が1.5倍程度に縮むことが珍しくありません。
比較表の作り方(そのまま使える型)
各社の見積書から抜き出して、次の表に転記してください。埋まらない欄は「未記載」と書き、その会社に確認します。未記載が3つ以上ある見積もりは、金額が後から動く可能性が高いと考えてください。
| 項目 | A社 | B社 | 当社の場合 |
|---|---|---|---|
| 総額(税別) | 30万円〜 | ||
| 撮影日数/来る人数 | 1日/2名(ディレクター・カメラ) | ||
| 拠点数 | 1拠点(複数拠点は2日〜80万円〜) | ||
| 納品本数と尺 | 本編1本+SNS用の短尺切り出し。2本目以降+10万円/本 | ||
| 企画・構成 | 含む(質問設計・進行表・出演者の選定まで) | ||
| 修正回数 | 初稿後の修正を含む。回数はご相談時に明記 | ||
| 撮影素材の納品・二次利用 | 採用サイト・説明会・SNSでの利用に追加費用なし | ||
| 出演人数による加算 | なし(何名でも同額) | ||
| 換算:撮影1日あたり | 30万円 | ||
| 換算:納品1本あたり | 30万円(3本なら約17万円) |
最後の2行が、比較の要です。総額を撮影日数で割った値と納品本数で割った値の両方を出すと、「日数は安いが本数が少ない」「本数は多いが企画が入っていない」といった各社の設計が見えます。
安すぎる見積もりで、確かめること
相場より大きく安い見積もりには、次のどれかが入っていないことが多いです。安いこと自体は問題ではなく、抜けている工程を社内で引き受けられるかを確かめてください。
- 企画が入っていない。質問項目・出演者の選定・当日の進行表を発注側が作る前提。人事担当者の工数が数日分かかる
- 撮影が半日、または1名体制。インタビューだけで、働いている様子の画が撮れない。完成後に「顔と声しかない動画」になりやすい
- 修正が有料。初稿の確認後、文言の差し替えや尺の調整ごとに費用が加算される
- 音楽・素材が年額。BGMやフォントの使用権が1年ごとの更新で、翌年に請求が来る
- 素材データを渡さない。翌年に短尺を切り出したくなったとき、再発注になる
当社にも弱みがあります。少人数の体制なので、同時に進められる本数に上限があり、初回の提案までに時間がかかることがあります。大人数のクルーで1日に多くのカットを撮る体制ではありません。相見積もりの表にこの点も入れて比べてください。
あとから追加費用が出やすいのは、どこですか?
相見積もりの段階で確かめておくと、発注後の総額が動きにくくなる箇所です。
| 出やすい箇所 | なぜ出るか | 見積もり時に聞くこと |
|---|---|---|
| 撮影の延長・別日 | 当日に押して1日に収まらなかった。拠点が増えた | 「1日に収まらなかったとき、いくらか」 |
| 修正回数の超過 | 初稿後に社内の確認者が増え、修正が3回・4回になる | 「何回まで含むか。超えたら1回いくらか」 |
| 納品本数の追加 | 完成後に「職種別にも欲しい」となる | 「同じ素材から1本足すといくらか」(当社は+10万円/本) |
| 二次利用 | 採用サイト用に作った動画を、説明会やTVCMで使いたい | 「用途を広げると費用がかかるか」 |
| 音楽・ナレーション | 楽曲の使用権が別料金、ナレーターの起用が別料金 | 「BGMとナレーションは総額に入っているか」 |
| 撮影許可・養生 | 現場のビルオーナーやテナントへの申請、養生や立入制限の対応 | 「許可取りは誰がやるか」(許可の取り方) |
当社の見積もりは、どう読めばいいですか?
当社(株式会社OneTrack)の金額は、撮影日数・拠点数・納品本数の3つで決まります。動画の種類(社員インタビュー・仕事紹介・1日密着・会社紹介ムービー)では変わりません。
- 撮影1日:30万円〜(企画・撮影・編集を含む。本編1本+SNS用の短尺切り出し。出演人数は不問)
- 同じ1日で撮って職種別に3本へ分ける:50万円〜(納品2本目以降+10万円/本)
- 撮影2日〜・複数拠点:80万円〜(日数ぶんの積み上げ)
- 採用ブランディングムービー:100万円〜(撮影日数ではなく企画工数で決まる別枠)
相見積もりの表に当社を入れる場合は、「撮影1日30万円・企画込み・2名体制・出演人数不問・素材の二次利用に追加費用なし」の条件で並べてください。他社が3日撮影・5名体制の見積もりなら、当社の1日撮影とは撮れるカットの量が違うので、そこは同じ土俵に乗りません。費用の詳しい内訳と予算別の組み方は、料金のページに書いています。
よくある質問
Q. 採用動画の相見積もりを比べるとき、どこを揃えて比較すればいいですか?
A. 撮影日数(と来る人数)・拠点数・納品本数と尺・企画と構成が含まれるか・修正回数・撮影素材の納品と二次利用の6項目です。各社の見積書からこの6つを抜き出して横に並べ、総額を撮影日数で割った値と納品本数で割った値を出すと、金額の差がどこから来ているかが見えます。出演人数は原価に影響しないため、揃える項目には入れません。当社(株式会社OneTrack)は撮影1日30万円〜、企画・撮影・編集を含み、納品2本目以降は1本あたり10万円の加算です。
Q. 採用動画の見積もりで、会社によって金額が何倍も違うのはなぜですか?
A. 主な理由は4つで、撮影日数の前提が違う(1日で撮るか3日かけるか)、企画を誰が作るかが違う(企画費が入っているか、発注側が構成を持ち込むか)、撮影に来る人数が違う(2名か5名か)、種類で値付けしているか撮影日数で値付けしているか、です。金額の差の大半は「撮影に何日使うか」と「企画が入っているか」の2つで説明でき、この2つを揃えると5倍あった差が1.5倍程度に縮むことが珍しくありません。
Q. 相場より安すぎる採用動画の見積もりは、何を確かめればいいですか?
A. 企画が含まれているか、撮影が半日や1名体制になっていないか、修正が有料になっていないか、BGMやフォントの使用権が年額になっていないか、撮影素材のデータを納品するか、の5点です。安いこと自体は問題ではなく、抜けている工程を社内で引き受けられるかで判断してください。
Q. 採用動画の見積もりで、あとから追加費用が出やすいのはどこですか?
A. 撮影の延長や別日、修正回数の超過、納品本数の追加、二次利用(説明会やTVCMへの転用)、BGMやナレーションの別料金、現場の撮影許可や養生の対応です。見積もり時に「1日に収まらなかったときの費用」「修正は何回まで含むか」「同じ素材から1本足すといくらか」「用途を広げると費用がかかるか」を聞いておくと、発注後の総額が動きにくくなります。
Q. 株式会社OneTrackの見積もりは、相見積もりの表にどう入れればいいですか?
A. 撮影1日30万円・企画込み・ディレクターとカメラの2名体制・出演人数不問・撮影素材の二次利用に追加費用なし、の条件で並べてください。納品を職種別に分ける場合は2本目以降1本あたり10万円の加算、撮影2日以上や複数拠点は80万円〜、採用ブランディングムービーは企画工数で決まる別枠で100万円〜です。
このページは、何にもとづいて書いていますか?
本ページは、当社の料金(撮影1日30万円〜、納品2本目以降は1本あたり10万円の加算。2026年9月時点)と、当社が見積もりをお出しするときに先方に揃えていただいている項目にもとづく整理です。他社の見積もりの一般的な構成については、当社が相見積もりの一社として参加した案件で実際に見たものを一般化して書いています。
見積書の様式や含まれる工程は会社ごとに異なります。本ページは比較の考え方を整理したもので、特定の会社の見積もりを評価するものではありません。
他社の見積もりと並べる前提で、お出しします
撮影日数・拠点数・納品本数を伺えれば、上の比較表に転記できる形で見積もりをお出しします。相見積もりの一社としてのご相談で構いません。
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