Logistics

-運送・ドライバーの採用動画-

運送の採用動画は、
何を撮ると伸びるのか

運送 ドライバー 2024年問題

2026.09.23

運送会社の採用動画は、他の現場職より伸びます。当社が11業種47社の採用動画317本の再生数を1本ずつ数えたところ、1万回を超えた動画の割合が、運送だけ突出していました。
このページでは、その数字と、運送の動画で何を撮ると伸びるのかを、一次データをもとに書きます。トラック運送で社名を出せる実績がまだ無いことも、先に書いておきます。

運送の採用動画は、他業種より伸びている

当社は、現場職の採用動画が実際にどれだけ見られているかを調べるため、11業種47社が公開している採用動画317本の再生数を1本ずつ数えました。その中で、運送は他の現場職と明らかに違う結果になりました。

業種社数本数再生数の中央値最大1万回超え
運送530647492,4927本(23%)
建設53936617,8912本(5%)
空調衛生4257227,2490本

注目してほしいのは、中央値ではなく、当たったときの上限です。運送の中央値は647回で、空調衛生の722回より低い。つまり「どの動画も見られる」わけではありません。ところが最大は49万回で、空調衛生の7,249回とは桁が2つ違います。1万回を超えた本数も、30本中7本と突出しています。

これは、運送の採用動画には、当たれば大きく伸びる余地があるということです。逆に言えば、何も考えずに作ると中央値の647回で終わります。差がどこで生まれるのかを、次に書きます。

ここで一つ、不利な側の事実も書いておきます。上位が数十万回まで伸びている業種は、裏を返せば見る側の目が肥えていて、平凡な1本は埋もれます。1万回超えが1本も無い業種(空調衛生・ビルメンテナンス・造園土木・保育)であれば、先に1本置くだけでその業界で最初の1本になれますが、運送にその手は使えません。運送で作るなら、何を撮るかを決めてから作る必要があります。

運送の採用動画は、何を撮ると伸びるのか

採用動画というと、働いている人を映すものだと考えられがちです。社員インタビュー、1日密着、先輩の声。実際、多くの業種ではそれが正解です。

ただ、運送業にはもう一つ、他の業種にはない被写体があります。トラックそのものです。

車両に関心のある層は、採用を探していなくても車両の映像を見ます。その結果、動画が求職者以外にも届き、再生数が伸びます。運送だけ1万回超えが23%ある理由は、この「採用を探していない人にも届く」性質にあると当社は見ています。

再生数が伸びることと、応募が増えることは別

ここは正直に書きます。再生数が伸びても、そのまま応募が増えるとは限りません。車両を見に来た人の多くは、転職を考えていないからです。

そのため、運送の採用動画は2本立てで考えるのが現実的です。

ねらい何を撮るか見る人見るべき数字
まず知ってもらう車両、走行、積み下ろし、車庫車両に関心のある層(求職者以外を含む)再生数、保存数
応募につなげる1日の流れ、拘束時間、給与の内訳、車内、休憩の取り方実際に転職を考えている人求人ページへの遷移、応募数

前者だけ作ると、数字は伸びるのに応募が来ません。後者だけ作ると、そもそも見られません。伸びた動画で知ってもらい、応募を決める動画で判断してもらうという役割分担が要ります。

求職者が実際に知りたいこと

ドライバー職で応募前に確認されやすいのは、仕事の内容そのものより生活が成り立つかどうかです。具体的には次のような点です。

  • 1日の拘束時間と、実際に家に帰れる時間
  • 長距離か地場か、泊まりがあるか
  • 給与のうち、固定と歩合の割合
  • 積み下ろしが手積みか、フォークリフトか
  • 車両の年式と、車内の状態
  • 入社時に必要な免許と、入社後に取れる免許

これらは求人票にも書けますが、文字で書くと「本当かどうか」が伝わりません。実際の車内を映す、実際の1日を時系列で追う、といった見せ方が効くのはこのためです。

2024年問題で、採用動画は何ができるのか

2024年4月から、トラックドライバーの時間外労働に年960時間の上限が適用されました。1人あたりの走行距離が減るため、同じ荷物を運ぶのにより多くのドライバーが必要になります。採用の難度が上がったのは、応募者が減ったからだけではなく、必要な人数が増えたからでもあります。

この状況で採用動画にできることは、限られています。できることと、できないことを分けて考えるほうが確実です。

採用動画でできること採用動画ではできないこと
労働時間が短くなった事実を、具体的に見せる労働条件そのものを良くする
「きつい」という業界イメージと、自社の実態の差を示す給与水準で他社に勝つ
入社後の生活が想像できる状態にして、ミスマッチを減らす応募者の絶対数を増やす
求人票では伝わらない車両・設備の状態を見せる採用の判断そのものを代行する

つまり採用動画は、条件が良くなったのに伝わっていない会社にはよく効きます。逆に、条件面の改善がこれからの会社では、動画を作っても効果が出にくい。先に見直すべきものがある場合、当社はその旨をお伝えします。

撮影の進め方と費用

当社(株式会社OneTrack・東京都渋谷区)は、ビルメンテナンス・ビル管理業界(設備管理・清掃・警備)の採用動画に特化した映像制作会社です。進行中の現場に入り、作業を止めずに記録する撮影を手がけてきました。

運送に関して公開している実績は、東関交通様(千葉県成田市)のバスドライバーの1日を追った密着形式のInstagramのリールです。トラック運送で社名を出して公開できる実績は、まだありません。バスとトラックでは運行形態が違うため、そこは正直にお伝えしたうえでご相談いただければと思います。

費用

内容費用備考
撮影1日30万円〜ディレクターとカメラの2名で伺います
撮影2日以上・複数拠点80万円〜営業所が分かれている場合

見積もりの内訳の見方は見積書の読み方に、他社と比べるときの揃え方は相見積もりの揃え方にまとめています。

撮影日に決めておくこと

運送の撮影では、次の点を事前に決めておくと当日が滞りません。

  • 撮影する車両と、その日の運行予定(運行を変えずに撮れる時間帯)
  • 荷主が特定できる荷物・伝票・行き先表示を映してよいか
  • 車載カメラを使う場合、取り付け位置と安全確認の手順
  • 点呼・アルコールチェックを撮ってよいか
  • インタビューを録る場所(車庫は音が回るため、別室が要ります)

荷主が映り込む問題は、運送業に特有です。当社は許可が要らない画だけで1本を成立させる設計ができるので、荷主への確認が難しい場合はご相談ください。

よくある質問

Q. トラック運送の実績がないのに、頼んで大丈夫ですか?

A. 判断材料をそのままお出しします。当社の強みは、進行中の現場を止めずに撮ることと、現場職の採用動画を317本分析した一次データを持っていることです。バスドライバーの密着実績はありますが、トラック運送はこれからです。実績を重視される場合は、トラック運送の実績がある会社と並べて比べていただくのが適切です。

Q. 再生数が伸びれば応募は増えますか?

A. そのままは増えません。運送の動画は車両に関心のある層にも届くため、再生数と応募数がずれます。知ってもらう動画と、応募を決める動画を分けて作り、それぞれ別の数字で見るのが現実的です。

Q. 動画は1本あればいいですか?

A. 上の理由から、最低2本をおすすめします。ただし、撮影日をまとめれば1日の撮影で複数本を作れます。費用は本数ではなく撮影日数で決まる部分が大きいため、撮影日数と種類の考え方もあわせてご覧ください。

Q. 社内で撮るのと、外注するのはどちらがいいですか?

A. 続けられるなら社内撮影が有利です。運送業はSNSとの相性が良く、週1回程度の投稿を続けている会社もあります。ただし多くの場合、撮影より企画(毎回何を撮るか)で止まります。社内で続ける前提であれば、企画の型を作るところだけを外部に頼む方法もあります。

Q. ドライバー以外の職種(整備士・事務)も撮れますか?

A. 撮れます。同じ撮影日にまとめると効率的です。整備士は採用難度が高く、車両整備の様子は映像になりやすいので、ドライバー採用とあわせて撮ることをおすすめしています。

2026年9月23日 公開