1日密着動画の失敗は、ほとんどが撮影前の段取りで起きています。全部撮ろうとする、撮らないものを決めない、日中だけで済ませる、休憩や移動を省く、良い場面だけを並べる、の5つです。社員の1日を追う密着動画(仕事密着ムービー・1日の流れ動画)を初めて作る採用担当の方向けに、失敗のサインと防ぎ方を書きます。制作の依頼先を探している方は1日密着動画の制作ページに料金と流れをまとめています。
最終更新日 2026年10月2日
1. 1日密着動画で、よくある失敗は何ですか?
よくある失敗は次の5つです。どれも撮影当日ではなく、企画の段階で防げるものです。株式会社OneTrack(東京都渋谷区)は、進行中の現場に入って作業を止めずに出社から退勤までを時系列で記録する撮影を手がけており、その段取りの中で見えてきた失敗の型を整理しました。
| 失敗 | 起きること | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 1. 全部撮ろうとする | 素材が多すぎて、何を伝える動画か分からなくなる | 説明に要る場面を先に選び、時系列に並べる |
| 2. 撮らないものを決めない | テナントの顔や図面が映り、公開できないカットが出る | 映せないものを撮影前に一覧にする |
| 3. 日中だけで済ませる | 夜勤がある職場なのに、仕事の実態とずれる | 夜勤・早朝を含めるかを企画で決める |
| 4. 休憩・移動を省く | 拘束時間や移動の多さが伝わらず、入社後に食い違う | 巡回の道中と休憩も場面として残す |
| 5. 良い場面だけ並べる | 入社前の想像と実際がずれ、早期離職につながる | 大変な場面も、その職場の一部として見せる |
5つに共通するのは、「撮ってから考える」ことです。1日密着は撮影の段取りがそのまま画の質になる形式なので、段取りを決めずに現場に入ると、撮り直しか、伝わらない1本のどちらかになりやすくなります。
2. なぜ「全部撮る」と失敗するのですか?
1日を追うといっても、朝から晩まで回し続ける動画ではないからです。必要なのは、その職場を説明するのに要る場面を選び、時系列に並べることです。
OneTrackが1日密着で撮る場面は、出社・朝礼・引き継ぎ、巡回・点検の道中、手元の作業、人と話している場面、休憩・昼食、退勤の6つが基本です。引き継ぎがある職場では、何時に来て誰と話すのかが仕事の性格を一番よく表します。手元の作業は、顔が映らなくても使う道具と見ているものが伝わります。
場面を決めずに回し続けると、編集の段階で「どこを使うか」を決めることになり、結局は撮り足りない場面が見つかります。撮る場面を先に決めておけば、出演する社員の負担も小さくなります。
3. 撮らないものは、なぜ先に決めるのですか?
撮ってから編集で消すより、撮らないほうが確実だからです。映せない設備・製品・図面・画面、テナントや利用者の顔は、撮影前に一覧にして当日は撮りません。
失敗のサインは、編集の段階で「このカットはぼかしてください」という指示が増えることです。ぼかしが多い動画は、見る側に「何か隠している」と受け取られやすく、密着の良さである生っぽさも消えます。
客先の建物で撮る場合、OneTrackは撮影許可の交渉には入りません。貴社と施主様の関係で決まる話だからです。代わりに、許可が要らない画だけで1本を成立させる設計をします。詳しくは撮影許可が取れないときの考え方をご覧ください。
4. 夜勤や複数拠点がある職場では、何に気をつけますか?
日中だけで済ませず、夜勤・早朝を含めるかを企画の段階で決めます。日中だけでは実態とずれる職場があり、そこを省くと「夜勤があると聞いていない」という食い違いが入社後に起きます。
ただし、日勤と夜勤を別の日に撮る場合は撮影日が増えます。費用は撮影2日以上で80万円〜です。拠点が分散している場合も、すべての拠点を撮る必要はありません。採用したい職種と見せたい設備の規模で代表的な現場を2〜3箇所選び、そこに集約するのが基本です。
失敗のサインは、「せっかくだから全拠点を」と拠点数が増えていくことです。拠点を増やすほど1拠点あたりの尺は短くなり、どの拠点も中途半端に映ります。
5. 良い場面だけを並べると、なぜ失敗なのですか?
入社前の想像と実際の業務がずれ、早期離職の原因になるからです。休憩・昼食の場面は拘束時間の実態を示します。隠すと入社後に食い違います。巡回の道中も、1日のうち移動が占める割合は入ってみないと分からない部分で、省くと実態とずれます。
密着動画の役割は、求職者に「この1日なら続けられそうか」を判断してもらうことです。大変な場面を見せて応募が減ることを心配される方もいますが、合わない人が応募前に気づけるのは、採用側にとっても損ではありません。ミスマッチを防ぐ見せ方はミスマッチを防ぐ動画の見せ方にまとめています。
6. 撮影前に、失敗を防ぐチェック項目はありますか?
あります。撮影前に次の6項目がそろっていれば、大きな失敗はほぼ防げます。
- 撮る場面 — 6つの基本場面のうち、どれをどの順で見せるか
- 撮らないもの — 映せない設備・書類・画面・人の一覧
- 時間帯 — 日勤だけか、夜勤・早朝を含めるか
- 拠点 — 撮るのは代表的な2〜3箇所か、1拠点か
- 出演者 — 顔を出すか、手元・後ろ姿・声だけにするか
- 置き場所 — 採用サイトの本編か、求人媒体か、SNSの切り出しか
顔出しは本人に決めていただく前提で進めます。現場の撮影では保護具で顔が見えにくい場面がもともと多く、顔が映らない構成も通常の段取りの一部です(顔出しなしの動画)。
7. 失敗を避けるために、費用を増やす必要はありますか?
多くの場合、ありません。失敗の多くは段取りで防げるもので、撮影日を増やさなくても避けられます。OneTrackの料金は撮影日数・拠点数・納品本数で決まり、出演人数は金額に影響しません。
| 条件 | 費用(税別) |
|---|---|
| 撮影1日・1拠点・本編1本(企画・撮影・編集込み) | 30万円〜 |
| 同じ撮影日でもう1本 | +10万円 |
| 撮影1日で3本に分けて納品 | 50万円 |
| 撮影2日以上・複数拠点 | 80万円〜 |
同じ1日のなかで、動画のインタビュー、仕事風景、プロフィール写真までを撮ることを標準にしています。同じ1日に収まるなら、用途を増やしても撮影費は変わりません。日勤と夜勤を分ける、複数拠点を回る、という場合にだけ撮影日が増えます。進め方の全体は1日密着動画の作り方をご覧ください。
よくある質問
Q. 撮影した素材の中に、使えないカットが出たらどうなりますか?
A. 撮影前に映せないものを一覧にしているため、使えないカットは通常ほとんど出ません。出た場合は、そのカットを外しても1本が成立するよう、構成の段階で代わりの場面を用意しておきます。
Q. 密着される社員が、撮影中に緊張してしまいます。
A. 1日密着はインタビューと違い、ふだんの作業をしている場面が中心なので、話す時間は短く済みます。出演される方の拘束は1時間ほどで、作業の手順を撮影のために変えていただくことはしません。
Q. 密着形式は、ほかの形式より見られるのですか?
A. OneTrackが現場職11業種47社の採用動画317本の再生数を数えた範囲では、密着形式74本の中央値は2,306回、それ以外の243本は403回でした。再生数は応募数ではありませんが、働いている最中を見せるほうが見られる傾向は出ています。
Q. 稼働中の設備に近づけない場合、寄りの画は撮れますか?
A. 動いている設備に近づける距離には限りがあるため、寄りの画が必要な場合は、停止中や点検の時間に合わせて撮ります。撮影のために設備を止めていただく前提にはしません。
Q. 1日密着とインタビューを、同じ動画にまとめられますか?
A. まとめられます。密着の合間にインタビューの声を重ねる構成にすると、作業の場面と本人の言葉が一緒に伝わります。同じ撮影日に収まれば、撮影費は変わりません。
まとめ:1日密着動画の失敗は、撮る場面・撮らないもの・時間帯・拠点を撮影前に決めることで防げます。料金と制作の流れは1日密着動画の制作ページに、手順の全体は1日密着動画の作り方にまとめています。
撮影日数・拠点数・納品本数が分かれば、見積もりをお出しします
採用動画・会社紹介・研修など、用途を問わずご相談ください。相見積もりの一社としてのご相談で構いません。お電話(03-6822-1206)でも受け付けています。
相談してみる 費用の目安を見る2026年10月2日 公開

