高所作業の撮影は、地上の撮影と高所の撮影を担当で分け、作業の手順は止めずに、作業者が墜落制止用器具を着けた状態をそのまま撮るようにすれば、安全を保ったまま進められます。高所作業の現場では、作業の安全が何よりも優先です。撮影のために作業をやり直してもらうことはせず、動いている作業を動いているまま撮ります。当社(株式会社OneTrack・東京都渋谷区)の撮影に伺う人数は、内容に合わせて決めます。
高所作業の現場で動画を撮影するとき、作業を止めずに撮るにはどう準備すればいいですか?
高所作業の撮影は、地上の撮影と高所の撮影を担当で分け、作業の手順は止めずに、作業者が墜落制止用器具を着けた状態をそのまま撮るようにすれば、安全を保ったまま進められます。決めておくことを、場所ごとに分けます。
| 撮る場所 | 撮る方法 | 先に決めておくこと |
|---|---|---|
| 地上 | 望遠で、作業の全体と手元を撮る | 立ってよい位置(作業範囲・資材の落下の範囲の外)、立入禁止の区画 |
| 高所(足場・高所作業車・鉄塔など) | 現場の安全ルールにしたがって、作業の邪魔にならない位置で撮る | 入れる人と入る時間、装備、合図を出す人 |
| 休憩・朝礼 | 作業の前後に、作業者の話を撮る | 静かな場所と、話す内容の共有 |
| ドローン | 全景や、近づけない部分を撮る | 飛ばす場所の確認と、必要な手続き(ドローン撮影) |
作業の手順は、撮影のために変えません。近くで撮りたい場面は、作業が止まる時間(段取り替え・休憩)に合わせて撮ります。
墜落制止用器具は、動画でどう映せばいいですか?
作業者が、いつもどおりに装備を着けた状態を、そのまま映します。厚生労働省は、2019年2月から、「安全帯」を法令上「墜落制止用器具」と呼ぶことにし、高い所での作業では、フルハーネス型を使うことを原則としています。墜落時に地面に着くおそれのある高さ(6.75メートル以下)では、胴ベルト型(一本つり)を使えるとされています。
- 撮影のために装備を外したり、掛け方を変えたりしてもらわない
- 撮影用に用意した、実際と違う装備を映さない(採用動画では、現場の実態とずれるため)
- ナレーションとテロップで「安全帯」と言うか「墜落制止用器具」と言うかは、会社の用語にそろえる
- 装備の使い方を説明する場面は、現場の安全の責任者に内容を確認してもらう
撮影スタッフにも、安全教育は必要ですか?
高所に入る撮影担当は、現場の安全ルールにしたがいます。現場ごとに、入場時の教育や、装備の貸与・着用を求められることがあります。厚生労働省のリーフレットは、高さが2メートル以上の箇所で、作業床を設けることが困難なところで、フルハーネス型の器具を使って行う作業に、特別教育(学科4.5時間・実技1.5時間)が必要としています。撮影担当が高所で作業する立場にあたるかどうかは、現場の責任者に確認します。
高所に入れない場合は、地上から望遠で撮る、作業者に小型のカメラを着けてもらう、といった方法に切り替えます。撮影の都合で、安全のルールを緩めることはしません。
ドローンを使うときは、何を確かめますか?
国土交通省は、人口集中地区の上空などでドローンを飛ばすには、国土交通大臣の許可が必要としています。高所作業やインフラ点検の現場の全景を撮るときも、飛ばす場所が該当するかを先に確かめます。許可の取り方はドローン撮影にまとめています。最終判断は、国土交通省と、場所の管理者にご確認ください。
撮影当日までに、会社で準備しておくことは何ですか?
- 3〜4週間前:元請・発注者に撮影をお願いし、入場の手続きを確かめる(担当:工事部長・現場の責任者)
- 2週間前:撮影日と予備日(雨・強風の日は高所作業が止まる)、出演する作業者の決定(担当:現場の責任者・人事)
- 1週間前:立ってよい位置と立入禁止の区画の確認、写してはいけないもの(看板の発注者名・図面)の洗い出し(担当:現場の責任者)
- 前日:天気予報で実施か予備日かを決める、撮影スタッフの入場の届け(担当:現場の責任者)
- 当日:朝礼で撮影があることを伝える、案内役を決める(担当:現場の責任者・職長)
当社の確認は、構成案の段階と編集後の映像の段階の2回です。直しの回数は細かく区切りません。ナレーションに入れる話は、当社が下書きを出します。東京23区内の撮影は、交通費込みです。23区外・首都圏の撮影は、交通費を見積もりで別の行に分けてお示しします。当日の流れは撮影当日の準備、撮影の可否は現場の撮影許可にまとめています。
よくある質問
Q. 高所作業の現場で動画を撮影するとき、作業を止めずに撮るにはどう準備すればいいですか?
A. 高所作業の撮影は、地上の撮影と高所の撮影を担当で分け、作業の手順は止めずに、作業者が墜落制止用器具を着けた状態をそのまま撮るようにすれば、安全を保ったまま進められます。近くで撮りたい場面は、段取り替えや休憩など、作業が止まる時間に合わせて撮ります。
Q. 高所と地上の撮影は、どう分担すればいいですか?
A. 地上の担当は、作業範囲と資材の落下の範囲の外から、望遠で作業の全体と手元を撮ります。高所の担当は、現場の安全ルールにしたがって入れる人と時間を決め、作業の邪魔にならない位置で撮ります。高所に入れない場合は、地上からの望遠に切り替えます。
Q. 作業者の墜落制止用器具は、撮影のために着け替えてもらってもいいですか?
A. 着け替えません。作業者がいつもどおりに装備を着けた状態をそのまま映します。撮影用に実際と違う装備を用意すると、現場の実態とずれるため映しません。
このページは、何にもとづいて書いていますか?
出典(2026年10月14日確認):厚生労働省「墜落制止用器具の安全な使用に関するガイドライン」(平成30年6月22日基発0622第2号・PDF)、同省リーフレット「安全帯が「墜落制止用器具」に変わります」(PDF)、国土交通省「無人航空機の飛行禁止空域と飛行の方法」(https://www.mlit.go.jp/koku/koku_fr10_000041.html)。
このページは、厚生労働省・国土交通省の資料の記載を、高所作業の動画制作に置き換えて整理したもので、個別の作業や撮影が法令に適合するかを断言するものではありません。現場の安全のルールは、元請・発注者の定めにしたがい、最終判断は、所管の窓口・専門家へご確認ください。
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