このページは、撮影のあとの編集と納品で使われる用語を、採用動画(求人動画・リクルート動画)を頼む担当者向けに説明します(株式会社OneTrack・東京都渋谷区)。当社はビルメンテナンス・ビル管理業界の採用動画に特化した映像制作会社で、ご相談から納品までの標準は1〜2ヶ月、そのうち編集・修正に約2〜3週間をみています。「修正」と「作り直し」の境目や、撮影素材を受け取れるかどうかは、言葉の意味を揃えておかないと後で費用が動くところです。
編集の工程
文字起こし(もじおこし)
インタビューで話された内容を、文字に書き出す作業です。どの発言を使うかを選ぶ土台になり、テロップの元にもなります。生成AIで大きく短縮できる工程の1つです。
仮編集(かりへんしゅう/オフライン編集)
使う場面を選んで並べ、動画の流れと長さを決める段階の編集です。色や音の細かい仕上げはまだ入れず、構成が意図どおりかを確かめるために作ります。
本編集(ほんへんしゅう/オンライン編集)
仮編集で決まった流れに、テロップ・音楽・色調整・音声の仕上げを加えて完成させる段階の編集です。
カット編集(カットへんしゅう)
撮った映像の不要な部分を切り落とし、必要な部分をつなぐ作業です。言い淀みや間延びした部分を落とすのもここで、話すのが苦手な社員でも、うまく話せた部分をつないで成立させられます。
尺(しゃく)
動画の長さのことです。「3分尺」「60秒尺」のように使います。採用動画は置き場所と見る人に合わせて尺を決め、同じ素材から長い本編と短い版を作り分けることもあります。
画面と音の言葉
テロップ
画面に重ねて表示する文字のことです。話している人の名前や職種、場面の説明、発言の要点などを入れます。音を出さずに見られることの多いスマートフォンでは、内容を伝える役割が大きくなります。
字幕(じまく)
話している言葉をそのまま文字にして画面に出すものです。テロップのうち、発言を書き起こしたものを指して使うことが多い言葉です。声を出したくない方の話を、字幕だけで再構成する使い方もあります。
ナレーション
画面に映らない語り手が、映像に合わせて説明を読み上げる音声です。当社では、社員が話す部分は本人の声をそのまま使い、補足の説明にナレーションを足す構成をとることが多いです。
BGM(ビージーエム/背景音楽)
映像の背景に流す音楽です。楽曲サービスのライセンスで使うことが多く、使用権が買い切りか年額かで、数年後の費用や使える期間が変わります。
年額の場合、契約をやめたあとの扱いはサービスごとに違うため、長く使う採用動画では見積もりの段階で確かめてください。
色調整(いろちょうせい/カラーグレーディング・カラーコレクション)
撮った映像の明るさや色味を整える作業です。場面ごとの色のばらつきを揃えるのがカラーコレクション、全体の雰囲気をつくるのがカラーグレーディングと呼び分けることもあります。
MA(エムエー/音声の仕上げ)
声・BGM・効果音の音量のバランスを整え、雑音を抑えるなど、音を仕上げる作業です。機械音のある現場で録った声は、ここで聞き取りやすさが決まります。
確認と修正の言葉
修正と作り直しの境目は、撮った素材の範囲で直せるかどうかです。当社での扱いは次のとおりです。
| 変更の中身 | 当社での扱い |
|---|---|
| 誰に何を伝えるか、場面の順番 | 撮影前の構成の確認で直します。いちばん負担が小さい段階です |
| テロップ・字幕の文言の細かい修正 | 追加費用になりません |
| 撮影後に構成そのものを変える | 編集のやり直しになるため、追加になることがあります |
| 出演者の差し替え | 撮り直しになるため、追加になります |
| 同じ素材から別の動画をもう1本 | 修正ではなく納品本数の追加。2本目以降は1本あたり+10万円 |
構成確認(こうせいかくにん)
撮影の前に、動画の流れと場面の順番を発注者が確認する工程です。ここで決裁者や現場の社員に見てもらうと、撮影後の方向転換が起きにくくなります。
初稿(しょこう)
編集して最初に発注者へ見せる版のことです。初稿を見てから出す修正の指示が、その後の往復の回数を左右します。
修正(しゅうせい)
撮った素材の範囲で、文言・順番・長さなどを直すことです。見積もりでは「初稿後◯回まで」と上限を決める会社と、回数を細かく決めない会社があります。当社は修正の回数を細かく制限していません。
往復が増える原因と減らし方は採用動画の修正は何回までできるのかにあります。
作り直し(つくりなおし)
撮った素材の範囲では直せず、編集のやり直しや撮り直しが必要になる変更です。撮影後に構成そのものを変える、出演者を差し替える、といった変更がこれにあたり、追加費用の対象になりやすい部分です。
納品の言葉
書き出し(かきだし/エンコード)
編集ソフトの中で組み上げた動画を、再生できる1本の動画ファイルとして出力することです。置き場所に合わせて、画面の縦横の比率や画質を変えて書き出します。
納品形式(のうひんけいしき)
完成した動画を、どのファイル形式・画面比率・長さで、何本受け取るかの取り決めです。採用サイト用、求人媒体の規定に合わせたもの、SNS用の縦型など、必要な形式を発注時に伝えておくと、あとから作り直しが出ません。
短尺の切り出し(たんじゃくのきりだし)
本編の撮影素材から、SNSや求人媒体の動画枠に置く短い動画を作ることです。切り出す前提で撮っておけば、構図も尺も最初から合わせられます。当社は撮影1日30万円〜の中に、本編1本とSNS用の短尺の切り出しを含めています。
撮影素材(さつえいそざい/元データ)
完成品とは別の、撮影した映像ファイルそのものです。素材が手元にないと、あとで短く編集し直す、別の用途に切り出す、制作会社を変えて再編集する、といったことができなくなります。
受け渡しの有無と保管期間は会社ごとに違うため、契約の前に確かめてください。当社は業務終了後の素材の取り扱い(保管期間・削除)を契約で定めています。
検収(けんしゅう)
納品された動画が、契約で決めた内容・本数・形式どおりかを発注者が確かめ、受け取りを確定させることです。検収のあとに出る変更は、修正ではなく新たな依頼として扱われることがあります。
よくある質問
Q. 編集にはどれくらいの期間がかかりますか?
A. 当社では編集・修正に約2〜3週間をみています。ご相談から納品までの標準は1〜2ヶ月です。短い納期にしたい場合、削るのは企画ではなく撮影の量と修正の往復で、社内の確認を1回にまとめられるかが分かれ目になります。
Q. 以前作った長い動画を、短く作り直せますか?
A. 撮影素材が残っていれば、撮影なしで再編集できます。7分ほどの完成品の中には、60〜90秒の動画として成立する場面がたいてい含まれています。素材が手元にも制作会社にも残っていない場合は、作り直しになります。
Q. 修正の指示は、どう出せば往復が減りますか?
A. 社内の確認者の分をまとめて、一度に出してください。小分けにすると、1つ直すたびに次の指摘が出て往復だけが増えます。確認者と決裁者を最初に決め、構成の段階で見てもらうのがいちばん効きます。
見積もりで追加費用が出やすい箇所はあとから追加費用が出やすいのはどこかに、撮影の言葉は撮影の用語集にまとめています。
2026年9月24日 公開

