Glossary

-ビルメンテナンス業界の用語集-

ビルメンテナンス業界の
用語集

ビルメンテナンス ビル管理 用語集

2026.09.24

このページは、ビルメンテナンス(ビル管理・建物管理)業界の用語を、採用動画(求人動画・リクルート動画)を頼む担当者向けに説明します(株式会社OneTrack・東京都渋谷区)。当社はこの業界の採用動画に特化した「ビルメン採用動画制作所」を運営しています。設備管理・清掃・警備では採りたい人が違い、日常点検と法定点検は別物で、常駐と巡回では見せるべき一日が変わります。制作会社とこの前提を共有できていれば、打ち合わせを業界の説明から始めずに済みます。

業界と会社のしくみ

ビルメンテナンス(ビルメン/ビル管理・建物管理)

オフィスビル・商業施設・病院・ホテルなどの建物を、安全で快適に使える状態に保つ仕事の総称です。主に設備管理・清掃・警備の3つの業務からなり、業界内では略して「ビルメン」と呼ばれます。

BM(ビーエム/ビルマネジメント)

建物の維持管理を担う業務、またはそれを行う会社を指す言葉です。設備管理・清掃・警備などの現場の業務を運営し、ビルメンテナンス会社の仕事はおおむねこの領域にあたります。

PM(ピーエム/プロパティマネジメント)

建物のオーナーに代わって、テナントの募集や賃料の管理、収支の報告など、賃貸経営の実務を担う業務です。現場の維持管理を担うBMとは役割が分かれ、PM会社がBM会社に業務を発注する関係になることもあります。

系列系と独立系(けいれつけいとどくりつけい)

ビルメンテナンス会社の成り立ちによる分け方です。不動産会社・鉄道会社・メーカーなどのグループ会社として親会社に関係する建物を中心に管理するのが系列系、特定の親会社を持たずに受託するのが独立系です。

施主(せしゅ/発注元)

ビルメンテナンス会社に建物の管理を発注している、客先の会社のことです。建物のオーナーや、オーナーから任されたPM・BM会社がこれにあたります。客先の建物で撮影するときは、現場から施主の担当者へ、施主から建物側へ許可を上げるのが通常のルートです。

当社は施主への許可の交渉には入りません。許可の相手と進め方は撮影するとき、許可はどこに取ればいいのかにあります。

テナント

建物の一部を借りて入居している会社や店舗です。テナントの専有部は管理会社でも自由に入れない場所で、撮影では映す範囲からテナント関係者と専有部を外すのが基本です。

職種と働き方

設備管理(せつびかんり)

建物の電気・空調・給排水・消防などの設備を、点検・運転・監視・小修繕によって正常に動かし続ける仕事です。求人では「設備管理」「ビル設備管理」「設備員」などの名前で出ます。

清掃(せいそう)

建物の共用部や専有部を清潔に保つ仕事です。毎日行う日常清掃と、床の洗浄やワックスがけなどを周期を決めて行う定期清掃に分かれます。

警備(けいび)

建物の出入りの管理、巡回、防災センターでの監視などによって、事故や犯罪を防ぐ仕事です。警備業は法律にもとづく認定を受けた会社が行います。

常駐(じょうちゅう)

管理を受託している1つの建物に、社員が決まった勤務時間中ずっと詰めて業務を行う働き方です。大きな建物ほど常駐の体制をとることが多く、社員は本社ではなく常駐先の建物に出勤します。

巡回(じゅんかい)

2つの意味で使われます。1つは、建物の中を決まった順路で回って異常がないかを確かめる業務。もう1つは、常駐者を置かない複数の建物を、車などで順に回って点検する働き方です。

宿直(しゅくちょく/当直)

夜間に建物に泊まり込み、緊急時の対応に備える勤務です。仮眠の時間と場所が決められていることが多く、求職者が入社前にいちばん気にする点の1つが「仮眠の環境」です。

夜勤(やきん)

夜間の勤務帯に働くことです。24時間動いている建物を支えるため、ビルメンテナンスでは夜勤や宿直がある会社が多くあります。求人票の「夜勤あり(月4回)」という一行からは、その夜に何をするのかが伝わりません。

設備と点検

中央監視(ちゅうおうかんし/中央監視室)

建物の空調・電気・給排水・防災などの設備の状態を、1か所に集めた監視盤や画面で見守る業務、またはその部屋です。異常の警報が出たら現場に向かい、確認や対応をします。

日常点検(にちじょうてんけん)

設備の運転状態や異常の有無を、日々の巡回の中で目視・計器の読み取り・音やにおいで確かめる点検です。会社や建物ごとの決まりにもとづいて行います。

法定点検(ほうていてんけん)

法令で、点検や検査の内容・周期・報告が定められている点検です。消防用設備、電気設備、昇降機、給水設備などが対象になります。日常点検とは目的も頻度も違い、有資格者や専門の業者が行うものも含まれます。

受変電設備(じゅへんでんせつび/キュービクル)

電力会社から高い電圧で受け取った電気を、建物の中で使える電圧に下げて配る設備です。屋上や屋外、電気室に置かれた箱型のものはキュービクルと呼ばれます。

機械室・電気室(きかいしつ・でんきしつ)

空調機・ポンプ・ボイラーなどの機械設備や、受変電設備などの電気設備を集めて置いている部屋です。一般の人が立ち入らない場所で、機械音が大きく、インタビューの声を録るには向きません。

採用動画でこれらの言葉を場面に置き換えると、次のようになります。

用語採用動画で見せる場面の例
中央監視座って画面を見る時間の実態。「ずっと張り付きなのか」への答え
夜間の巡回ひとりで回るのか、複数人か。どれくらいの範囲を、どんなペースで歩くのか
宿直仮眠・休憩の環境。求人票では伝えにくい部分
受変電設備・屋上の空調機有資格者向けに、扱う設備の規模を厚く見せる
日常点検・巡回未経験の若手向けに、先輩と一緒に回る場面を中心にする

資格

電気主任技術者(でんきしゅにんぎじゅつしゃ/電験)

一定規模以上の電気設備を持つ建物や工場で、その保安の監督のために選任が求められる国家資格者です。第一種から第三種まであり、扱える設備の範囲が違います。第三種の試験は「電験三種」と呼ばれます。

建築物環境衛生管理技術者(けんちくぶつかんきょうえいせいかんりぎじゅつしゃ/ビル管理士)

一定規模以上の建物で、空気環境・給排水・清掃・害虫防除などの衛生管理を監督するために選任が求められる国家資格者です。業界では「ビル管理士」「ビル管」と呼ばれます。

ビルメン4点セット(ビルメンよんてんセット)

設備管理の仕事の入口としてよく挙げられる4つの資格の通称です。第二種電気工事士、二級ボイラー技士、第三種冷凍機械責任者、危険物取扱者(乙種第4類)を指すのが一般的です。

こうした資格名が求人の応募条件の先頭にあると、持っていない若手は「自分には無理だ」と読んで応募しません。入社後に取る流れがあるなら、そちらを先に見せます。詳しくは若手の設備技術者が採用できない原因と打ち手にあります。

よくある質問

Q. ビルメンテナンス会社の採用動画は、どれくらい再生されていますか?

A. 当社が2026年9月に実測した範囲では、ビルメンテナンス4社21本の再生数の中央値は304回、最大でも3,290回でした。清掃・警備・空調衛生を含めた建物まわりの4業種110本では中央値803回です。詳しくは現場職の採用動画317本の再生数実測にあります。

Q. 常駐と巡回で、採用動画の撮り方は変わりますか?

A. 変わります。常駐なら1つの建物での1日の流れと休憩・仮眠の環境、巡回なら複数の建物を回る移動を含めた1日が、求職者の知りたいことになります。常駐・巡回の実態は日中だけでは映らないため、夜間や休日の撮影を組むことがあります。

Q. 業界の説明から打ち合わせを始めないといけませんか?

A. 当社では不要です。設備管理・清掃・警備の職種の違い、日常点検と法定点検の区別、電気主任技術者やビル管理士の位置づけ、常駐と巡回の働き方の違いを前提に企画します。

サービスの全体像はビルメン採用動画制作所に、費用はビルメンテナンス会社の採用動画の費用相場にまとめています。

2026年9月24日 公開