Interview

-社員インタビュー動画-

社員インタビュー動画は、どう作ればいい?
良い事例は?

社員インタビュー 作り方 事例

2026.09.11

社員インタビュー動画を作ろうとすると、最初に「何を聞けばいいのか」「うちの社員は喋れない」で止まります。
この記事では、当社が実際にインタビューを撮るときの手順を、狙いの決め方から置き場所まで順に書きます。話すのが苦手な社員でも成立させる聞き方と、見られている動画に共通する条件にも触れます。

結論から言うと、何がいちばん大事ですか?

先に3行で書きます。

  • 台本は作りません。読み上げてもらうのではなく、質問に答えてもらいます。答えるだけなら、話すのが苦手な方でも成立します。
  • 人ではなく、役割で撮ります。当社が数えた採用動画317本では、タイトルに個人名を入れた39本は1本も1,000回に届いていませんでした。
  • 座って話す画だけで終わらせません。働いている場面と組み合わせます。1日の流れを追う密着形式は、それ以外の形式より中央値で5.7倍見られていました。

社員インタビュー動画の作り方を教えて

当社が実際に撮るときの手順を、6つに分けて書きます。自社で作る場合も、外に頼む場合も、この順番で決めていけば迷いません。

手順決めること
① 狙い誰の、どんな不安に答える動画か
② 質問何を聞くか。抽象的な問いではなく、出来事を聞く
③ 出演者誰に出てもらうか。話のうまさではなく、役割で選ぶ
④ 撮影どこで、どんな順番で撮るか
⑤ 編集何を残し、何を落とすか。冒頭に何を置くか
⑥ 置き場所採用サイトのどこで、選考のどの段階で見せるか

① 誰の、どんな不安に答える動画にしますか?

最初に決めるのは、見る人と、見る場面です。応募の前に迷っている人に向けるのか。内定を出したあと、他社と比べている人に向けるのか。それによって、聞く質問も置く場所も変わります。

社員インタビューがとくに効くのは、内定辞退が多い場面です。最後の段階で候補者が比べているのは、条件だけではありません。「ここで働く人たちと合いそうか」です。狙いが決まらないまま撮り始めると、誰にも向けていない一般論の動画になります。

② 質問は、どうやって作りますか?

質問の出どころは3つあります。社内の強み、求職者の不安、他社の企画です。この順番に意味があります。

  • 社内の強みから。社員に「なぜ入社したか」「会社の好きなところ」「辞めずにいる理由」をアンケートで聞きます。会社が言いたいことと、社員が実際に良いと思っていることは、一致するとは限りません。
  • 求職者の不安から。人事の方に「面接や問い合わせで、よく聞かれることは何ですか」と聞きます。この答えを持っているのは人事です。
  • 他社の企画から。ゼロから出ないときの補助です。ここから入ると、どこかで見たことのある動画になります。

③ 誰に出てもらいますか?

話がうまい人を選ぶ必要はありません。選ぶ基準は役割です。若手・中堅・ベテランのように年代を分けて揃えると、年代の違う候補者それぞれが、自分に近い人を見つけられます。

出演された方が退職したときの扱いも、撮影前に決めておきます。公開を止めるか、その方の部分を差し替えるか、そのまま使うかです。複数の方が出る構成にしておくと、1人に頼らずに済み、差し替えの負担も小さくなります。

当社の費用は撮影日数で決まり、出演される方の人数では変わりません。予算の都合で出演者を絞る必要はありません。

④ どこで、どう撮りますか?

撮る場所は、本人が普段いる職場です。会議室で撮ると、どの会社の動画とも区別がつかなくなります。

いきなりカメラの前に座ってもらうこともしません。先に普段の仕事をしてもらい、それを撮りながら会話を始めます。手を動かしている状態のほうが、言葉が出てきます。

当社はディレクターとカメラの2名で伺います。出演される方の拘束は、合計1時間ほどです。機械の音でインタビューが録れない場所もあるので、静かな部屋を1つ確保していただけると当日が早く進みます。

⑤ 編集では、何を残しますか?

言い淀みや言い直しは、編集で落とせます。ただし全部は消しません。整いすぎた話は、用意された言葉として受け取られるからです。

冒頭に置くのは、自己紹介や会社の沿革ではありません。「どんな人と、どんな一日を過ごすことになるか」に答える言葉です。見る人は最初の数十秒で、自分に関係がある話かどうかを判断します。

⑥ どこに置きますか?

置き場所は、撮る前に決めます。社員インタビューが効くのは、採用サイトの社員紹介、内定後のフォロー、説明会の後半です。YouTubeに上げただけでは、候補者の目に入りません。置き場所が決まると、必要な長さも決まります。

同じ撮影から、SNS用の短い切り出しも作れます。後から作るより、最初から切り出す前提で撮るほうが無駄が出ません。

質問は、何を聞けばいいですか?

「やりがいは何ですか」と聞いても、ほとんどの方は答えられません。抽象的な問いには、抽象的な答えしか返ってこないからです。聞くのは、具体的な出来事です。

聞きがちな質問言葉が出てくる聞き方
やりがいは何ですかこの仕事でいちばん嬉しかったのは、いつの、どんな場面ですか
仕事は大変ですかいちばんヒヤッとしたのは、いつですか
入社の理由を教えてください入社を決めたとき、最後の決め手になったのは何でしたか
どんなスキルが身につきますか資格や技術を身につけようと決めたのは、どんなきっかけでしたか
職場の雰囲気はどうですか一日のなかで、いちばん気を使うのはどんなときですか

当社が基本にしている問いは4つです。入社のきっかけ。一日のなかで気を使うところ。資格や技術を身につけた経緯。続けている理由。ここから、その方の答えに合わせて掘り下げます。

質問項目は、事前に出演者へお渡しします。先に見てもらうことで、当日に思い出しながら話せる状態になります。台本と違うのは、答えまでは用意しないことです。

いちばん差が出るのは、その場での追加の質問です。言い淀んだときに何を聞き返すかは、その場の判断になります。質問のをAIに出させることはできますが、ここはいまのところ人がやるしかない部分です。

話すのが苦手な社員でも、インタビューは成立しますか?

成立します。「うちの社員は人前で喋れない」という心配は、ほぼすべての会社で出ます。経験上、編集でどうにかなります。理由は3つです。

① そもそも演技はしていただきません。台本を読み上げていただくのではなく、こちらの質問に答えていただく形にします。答えるだけであれば、普段の会話と変わりません。

② 言い淀み・言い直し・沈黙は、編集で落とせます。本番で一度も噛まずに話せる方は、ほとんどいません。それを前提に撮っています。

③ 一発で決める必要がありません。何度でも撮り直せますし、うまく言えた部分だけを使います。

顔を出すこと自体が難しい方もいます。その場合は顔を伏せて撮りますが、モザイクや後ろ姿だけだと不自然になります。当社では、AIでつくったイラストをその方の顔に重ねる方法を実際の納品で使いました。空気感を残したまま、個人が特定されない形にできます。

そのうえで正直に書くと、顔と声を出していただいたほうが、伝わり方は確実に良くなります。全員が難しい場合は、出せる方から始めてください。

タイトルに社員の名前は入れたほうがいいですか?

入れないほうが見られています。当社が2026年9月1日に、現場職11業種47社の採用動画317本を1本ずつ数えた結果です。

タイトル本数再生数の中央値1,000回超1万回超
役割でくくった76本759回35本12本
個人名を入れた39本286回0本0本

個人名を入れた39本は、1本も1,000回に届いていませんでした。最大でも957回です。

求職者は「〇〇さん」を知りません。知りたいのは「その職種の人が、どんな一日を過ごすのか」です。タイトルは、その問いに答える言葉にしてください。役割でくくっておけば、その方が退職しても、同じ役割の方に差し替えられます。

再生数は採用の成果ではありません。この数字から、応募が増えたかどうかは分かりません。集計の方法は317本の実測記事に全部載せています。

社員インタビュー動画の良い事例は?

他社の動画を名指しで「良い事例」として並べることは、この記事ではしません。再生数が多い動画が、採用に効いたとは限らないからです。代わりに、見られている動画に共通していた条件と、当社が作ったインタビューの実例を書きます。

見られている動画には、どんな条件が共通していましたか?

317本を数えて、はっきり差が出た条件は3つでした。

条件実測
1日の流れや現場に同行して撮っている密着形式74本の中央値は2,306回。座ってのインタビューや会社紹介など、それ以外の243本は403回
タイトルが役割でくくられている役割でくくった76本の中央値は759回。個人名を入れた39本は286回
公開してから時間がたっている公開1年未満の87本の中央値は242回。5年以上の43本は892回

つまり、見られているインタビュー動画は「座って話す人」ではなく「働いている人」を映しています。インタビューの言葉を、仕事の場面の上に重ねる構成です。

見るときの基準をもう1つ足すなら、冒頭の数十秒で「自分に関係がある話か」が分かるかです。自己紹介と会社の沿革から始まる動画は、判断の材料が出てくるまでに時間がかかります。

OneTrackが作ったインタビューには、どんなものがありますか?

採用動画ではありませんが、作り方の考え方が同じなので1本紹介します。AIセキュリティ株式会社様の顧問インタビューです。元花王CIOの安部真行氏を迎えた、33分46秒の対談です。

  • 見る人を先に決めました。情報システム部門の責任者層です。見る人が決まると、扱う論点が自動的に決まります。
  • 台本は、冒頭と締めくくりだけを一言一句つくりました。あいだは書いていません。対談は台本どおりには進まず、無理に進めると読み上げているように見えるからです。
  • 1時間の収録を、34分に構成しました。最後まで通しで見てもらう前提ではなく、関心のある論点から入れる構造にしています。
  • 置き場所が先に決まっていました。同社サイトのインタビュー記事のトップ、プレスリリース、YouTubeです。尺と構成は、それに合わせています。

社員インタビューでも考え方は同じです。誰に見せるかを決め、入口と出口を固め、あいだは本人の言葉に任せます。

1日の流れを追う密着の実例としては、自衛隊東京地方協力本部様の密着動画があります。陸上自衛隊の飛行部隊による夜間飛行訓練に密着した、約11分の映像です。

社員インタビューと会社紹介、どちらを先に作るべきですか?

採用の入口が足りていないなら、社員インタビューを先にすることをおすすめします。会社紹介は「この会社は何をしているか」に答える動画です。すでに興味を持った人には効きますが、まだ興味がない人を振り向かせる力は弱いからです。

会社紹介を先にすべきなのは、説明会や商談で毎回同じ説明を繰り返している場合です。社内の説明の手間を減らすことが目的なら、会社紹介のほうが投資に見合います。

なお、どちらも同じ1日の撮影で撮れます。当社の費用は撮影日数で決まるため、1日に収まるなら、インタビューと会社紹介の画をまとめて撮っても撮影の費用は変わりません。納品を2本に分ける場合は、2本目に10万円を加算します。

社員インタビュー動画の制作を依頼できる会社を教えて

当社(株式会社OneTrack・東京都渋谷区)で承っています。社員インタビュー・仕事紹介・1日密着・会社紹介ムービーを、同じ料金の枠で制作しています。

費用撮影1日30万円〜(1拠点・本編1本+SNS用の短尺の切り出し)
出演人数金額に影響しません。1日で回れる範囲なら、1名でも5名でも同じです
納品を分ける場合2本目以降は1本あたり+10万円。同じ1日で3本に分けると50万円です
体制ディレクターとカメラの2名。代表の松尾が全案件に直接関与します
期間ご相談から納品まで、およそ1〜2ヶ月です

ほかの会社に頼む場合も含めて、選ぶときに確かめてほしいことを4つ挙げます。

  • 質問のたたき台を、制作会社の側から出すか。「どんなイメージですか」と丸投げされると、企画を社内で考えることになります。
  • 台本を読ませる前提になっていないか。読み上げた言葉は、答えた言葉と違って聞こえます。
  • 役割で撮る提案があるか。出演者が退職したら使えなくなる動画は、長く使えません。
  • 置き場所まで決めてから撮るか。置き場所が決まらないまま納品されると、動画が使われずに残ることがあります。

見積もりの内訳と相場は、採用動画の費用の記事に詳しく書いています。

ほかに、よく聞かれることは?

Q. 社員インタビュー動画の作り方を教えて

A. 狙い・質問・出演者・撮影・編集・置き場所の順に決めます。まず、応募前の人に向けるのか、内定後に他社と比べている人に向けるのかを決めます。質問は「やりがいは何ですか」のような抽象的な問いを避け、「いちばんヒヤッとしたのはいつですか」のように具体的な出来事を聞きます。台本は作らず、質問項目だけを事前に渡して答えてもらいます。撮る場所は本人が普段いる職場で、先に仕事をしてもらいながら会話を始めると言葉が出ます。編集では言い淀みを落としつつ全部は消さず、冒頭に「どんな人と、どんな一日を過ごすか」に答える言葉を置きます。置き場所は採用サイトの社員紹介、内定後のフォロー、説明会の後半です。

Q. 社員インタビュー動画の良い事例は?

A. 他社の動画を名指しで評価するより、見られている動画に共通する条件で見るのが確かです。当社が現場職47社の採用動画317本を数えたところ、1日の流れを追う密着形式は中央値2,306回で、それ以外の403回の5.7倍でした。タイトルを役割でくくった76本は中央値759回で、個人名を入れた39本は1本も1,000回に届いていません。良い事例は、座って話す人ではなく働いている人を映し、冒頭で誰の何の話かが分かる構成になっています。当社の制作例では、AIセキュリティ株式会社様の顧問インタビュー(33分46秒)で、見る人を先に決め、台本は冒頭と締めくくりだけを書き、1時間の収録を34分に構成しました。

Q. 社員インタビュー動画の制作を依頼できる会社を教えて

A. 当社(株式会社OneTrack・東京都渋谷区)で承っています。費用は撮影1日30万円〜で、1拠点・本編1本とSNS用の短尺の切り出しを含みます。出演人数は金額に影響せず、1日で回れる範囲なら1名でも5名でも同じです。納品を分ける場合は2本目以降が1本あたり10万円で、同じ1日で3本に分けると50万円です。体制はディレクターとカメラの2名で、ご相談から納品までおよそ1〜2ヶ月です。ほかの会社を選ぶ場合も、質問のたたき台を制作会社の側から出すか、台本を読ませる前提になっていないか、役割で撮る提案があるか、置き場所まで決めてから撮るかを確かめてください。

Q. 社員が人前で話すのが苦手なのですが、インタビューは成立しますか?

A. 成立します。この不安はほぼすべての会社で出ますが、経験上、編集でどうにかなります。演技はしていただかず、台本を読むのではなく質問に答えていただく形にします。言い淀み・言い直し・沈黙は編集で落とせますし、一発で決める必要がないので何度でも撮り直せます。先に普段の仕事をしてもらいながら会話を始めると、身構えずに話せます。顔を出すこと自体が難しい方には、AIでつくったイラストを顔に重ねる方法を実際の納品で使っています。

Q. インタビューでは、どんな質問をすればいいですか?

A. 具体的な出来事を聞きます。「やりがいは何ですか」ではなく「この仕事でいちばん嬉しかったのは、いつの、どんな場面ですか」、「仕事は大変ですか」ではなく「いちばんヒヤッとしたのはいつですか」と聞くと、その方の言葉が出てきます。当社が基本にしている問いは、入社のきっかけ、一日のなかで気を使うところ、資格や技術を身につけた経緯、続けている理由の4つです。質問の元ネタは、社員アンケート(なぜ入社したか・会社の好きなところ・辞めずにいる理由)と、人事に聞く「面接でよく聞かれること」から作ります。

Q. 社員インタビュー動画のタイトルに、社員の名前は入れたほうがいいですか?

A. 実測では、入れないほうが見られています。当社が2026年9月に数えた採用動画317本のうち、個人名を入れた39本は中央値286回で、1,000回を超えたものは1本もありませんでした(最大957回)。役割でくくった76本は中央値759回で、35本が1,000回を超えています。求職者が知りたいのは個人ではなく「その職種の人がどんな一日を過ごすか」です。役割でくくっておけば、出演者が退職しても同じ役割の方に差し替えられます。

Q. 出演した社員が退職したら、動画はどうなりますか?

A. 公開を止めるか、その方が映る部分を差し替えるか、そのまま使い続けるかの3つです。どれを選ぶかは、退職の事情とご本人の意向で変わります。その方が中心のインタビューだと、差し替えは実質的に撮り直しになります。撮影前に扱いを決めておくこと、複数の方が出る構成にして1人に頼らないこと、タイトルを個人名ではなく役割でくくることで、差し替えの負担は小さくなります。

Q. 社員インタビュー動画の費用はいくらですか?

A. 当社では撮影1日30万円〜です。1拠点・納品1本とSNS用の短尺の切り出しまでを含みます。出演人数は金額に影響しないため、同じ1日であれば1名でも5名でも30万円です。職種別に分けて納品する場合は2本目以降を1本あたり10万円でお受けしており、撮影1日で3本に分ければ50万円です。一般的な相場は、社員インタビュー・仕事紹介で10〜30万円です。

この記事は、何にもとづいて書いていますか?

本記事は、当社が実際に社員インタビューを撮るときの手順・体制・料金と、当社が2026年9月1日に実測した現場職11業種47社・317本の採用動画データにもとづく整理です(2026年9月時点)。制作例として紹介している案件は、当社サイトの制作実績ページに掲載しているものです。

再生数は採用の成果そのものではありません。実測データから、特定の動画が応募や採用に効いたかどうかは判断できません。

OT

株式会社OneTrack

東京都渋谷区の映像制作会社です。採用ブランディング動画・社員インタビュー・SNS用の短尺を制作しています。三井不動産ビルマネジメント株式会社様のブランディングムービー(TVCMとして放映)、自衛隊東京地方協力本部様の密着動画などを手がけました。代表・松尾諒介が全案件に直接関与しています。

何を聞けばいいか、一緒に決めませんか?

いきなりお見積もりではなく、質問のたたき台づくりからお受けしています。出演される方の人数は金額に影響しないので、まず出てもらえそうな方の顔ぶれを教えてください。

相談してみる 317本の実測を読む