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-応募が動かないときの切り分け-

採用動画を作ったのに、
応募数が全く変わらないのはなぜ?

採用動画の改善 効果測定 作り直しの判断

2026.09.11

「採用動画を作ったのに、応募数が全く変わらない」。この相談を受けたとき、当社は動画の出来から見ません。
先に確かめるのは、判定の仕方と、応募が止まっている場所です。この記事では、その切り分けの手順と、作り直すかどうかの判断基準を書きます。動画の長さと置き場所の詳しい診断は別の記事にまとめています。

結論から言うと、何を疑えばいいですか?

先に3行で書きます。

  • まず、判定が早すぎないかを疑ってください。採用動画は公開直後に跳ねるものではありません。当社がInstagramでの動画発信を支援した2社でも、最初の応募が来たのは3〜4ヶ月目でした。
  • 次に、応募が止まっている場所を特定してください。求人が見られていない、動画に届いていない、動画が見られていない、見たあと応募に進まない。どこで止まっているかで、打ち手はまったく変わります。
  • 作り直しは最後です。中身を疑うのは、置き場所と長さを直しても動かなかったときだけです。

「動画を作ったのに変わらない」は、動画が悪いという意味とは限りません。当社が診断してきた範囲では、原因が映像の出来だったことはほとんどありません。

「効かなかった」と判定する前に、測り方は合っていますか?

最初に確かめたいのは、動画ではなく判定の仕方です。ここがずれていると、効いている動画を「失敗」と判断してしまいます。確かめるのは3つです。

① 判定するのが早すぎませんか?

採用は季節の影響が大きく、公開直後の数字では判断できません。最初の判断材料になるのは、新卒なら次の採用サイクル、中途なら求人掲載の1〜2ヶ月です。

当社がInstagramでの動画発信を支援した2社では、どちらも最初の応募は3〜4ヶ月目でした。1〜2ヶ月で「変わらない」と判断していたら、どちらも途中でやめていたことになります。

再生数も後から積み上がります。当社が現場職47社の採用動画317本を数えたところ、公開1年未満の87本は中央値242回でした。5年以上たった43本は892回です。3.7倍の差があります。

② 応募の経路だけで判断していませんか?

応募がどこから来たかと、何が決め手になったかは別の話です。支援した2社のうち1社では、応募の経路はInstagramではありませんでした。それでも応募された方は、決め手はInstagramを見たことだと話しています。

求人媒体から応募した人が、応募の前に動画を見て決めている。この場合、媒体の管理画面では「動画経由の応募はゼロ」に見えます。経路の数字だけを見ると、効いている動画を止めてしまいます。

もう1社で応募された方が挙げた理由は、「会社の雰囲気が楽しそうだったから」でした。待遇でも仕事内容でもありません。こうした理由は、応募フォームの項目には出てきません。いちばん確かな測り方は、入社した方に「何が決め手でしたか」と直接聞くことです。

③ 何を「成功」とするか、決めてから公開しましたか?

応募数なのか、説明会の参加率なのか、内定承諾率なのか。公開前に決めていないと、あとから効果を語れません。動画の狙いが内定辞退を減らすことだった場合、応募数だけを見ると「変わらない」に見えます。これは後の章で書きます。

応募が止まっている場所は、どう切り分けますか?

求職者が応募するまでには、4つの段階があります。どこで止まっているかによって、打ち手はまったく違います。上から順に確かめてください。

段階確かめる数字止まっていたら
1. 求人が見られているか求人媒体の表示回数・閲覧数動画より先に、媒体の設定と募集条件を見直す
2. 動画に届いているか採用サイト・求人票・説明会のうち、動画を置いている場所の数置き場所を変える。制作費はかかりません
3. 動画が見られているか再生数と、YouTube Studioの視聴者維持率冒頭と長さを直す。素材が残っていれば再編集で済みます
4. 見たあと応募に進むか面接で「動画を見ました」と言われるか、入社した方が動画を挙げるか中身を見直す。ここで初めて作り直しが選択肢に入ります

当社がご相談を受けるなかでは、2の段階で止まっている会社が驚くほど多いです。動画は、見られる場所に置かれて初めて効きます。当社が診断したある法人では、採用サイトの全ページを確認して、動画が1本も置かれていませんでした。

3の「見られていない」を細かく見る方法は、採用動画を作ったのに応募が増えないときの診断に書いています。同じチャンネルの中で、長さだけで226倍の差が出た実測も載せています。

YouTube Studioの数字は、管理者しか見られません。制作会社のアカウントで公開している場合は、まず管理者の権限が社内にあるかを確認してください。数字を見られないまま「効かなかった」と判断するのが、いちばん危ない状態です。

動画以外に原因があるのは、どんなときですか?

動画を作れば応募が増える、とは限りません。次のような原因が主であれば、動画より先に手を打つべきです。

  • 求人そのものが表示されていない。媒体の表示回数が少ないなら、動画の出来は関係ありません。
  • 条件が地域の相場から外れている。仕事の魅力をどれだけ伝えても、比較の段階で外されます。
  • 選考の連絡が遅い。応募は来ているのに、面接の前に他社に決まってしまいます。

見分け方は単純です。求人が表示されているのに応募がないなら、仕事の中身が伝わらず判断できていない状態です。ここは動画が効く領域です。表示そのものが少ないなら、先に媒体を直してください。

そしてもう1つ。再生数は、採用の成果ではありません。再生数が伸びても応募が増えるとは限りません。再生が少なくても、応募の直前に見られて効いていることがあります。再生数だけで成否を決めないでください。

応募数ではなく、別の数字が動いていませんか?

採用の課題は、応募数・応募の質・内定辞退・定着の4つに分かれます。動画がどれに答えるものだったかで、見るべき数字が変わります。

課題効きやすい動画見るべき数字
応募数が足りない短尺を複数本。SNSや求人媒体の動画枠に置く応募数・求人の閲覧数
応募の質が合わない1日密着・仕事紹介面接に進む率・入社後の定着
内定辞退が多い社員インタビュー内定承諾率
早期離職が多い1日密着・仕事紹介入社後の定着

たとえば1日密着は、仕事の実際を先に見せる動画です。合わない方がご自身で降りるので、応募数は一時的に減ることもあります。その代わりに、面接の歩留まりと定着が変わります。この動画を応募数だけで評価すると、「変わらない」どころか「減った」に見えます。

前回の動画が何を狙って作られたのか、企画書を確認してください。狙いが書かれていなければ、それ自体が原因の1つです。

作り直さずに打てる手はありますか?

あります。制作費がかからないものから順に並べます。

① 置き場所を変える。応募を検討している人が必ず通る場所に置きます。採用サイトの職種ページ、求人媒体の企業ページ、説明会の冒頭です。YouTubeに上げただけでは、候補者の動線に乗りません。

② 動画から採用サイトへの道をつくる。YouTubeの概要欄に、採用サイトへのリンクを置きます。いちばん再生されている1本から始めてください。担当者の権限だけで、明日からできます。

③ タイトルを役割の言葉に変える。「〇〇さんインタビュー」を、「入社3年目・営業職の1日」のような役割の言葉にします。当社が数えた317本では、個人名を入れた39本は1本も1,000回に届いていませんでした。役割でくくった76本の中央値は759回です。

④ 再編集で短く分ける。撮影素材が残っていれば、撮影なしで60〜90秒の短い1本を切り出せます。職種が多い会社なら、職種ごとに分けるほうが効きます。まず元の制作会社に、素材データが残っているかを確認してください。

作り直すかどうかは、何で判断しますか?

上の手を打っても動かなかったときに、初めて作り直しを検討します。判断の基準を表にしました。

いまの状態判断
置き場所も長さも直したのに、見た人が応募に進まない作り直す。中身が、求職者の知りたいことに答えていません
冒頭が沿革・理念・あいさつから始まっている素材があれば再編集。冒頭を「どんな人と、どんな一日を過ごすか」に差し替えます
1本に全職種を詰めている再編集。職種ごとの短い1本に切り出します
出演した社員の多くが退職している差し替えるか、作り直す。次は役割で撮り、1人に頼らない構成にします
素材データが、手元にも制作会社にも残っていない作り直す。次の契約で、素材の受け渡し条件を決めます
狙いは辞退や定着だったのに、応募数で評価していた作り直さない。見る数字を変えます

作り直す場合は、前回の発注で決めていなかったことを契約前に決めてください。何分にするか。どこに置くか。誰の何に答える動画か。素材データを誰が持つか。この4つです。

形式も見直す価値があります。317本の実測では、1日の流れや現場に同行して撮る密着形式74本の中央値が2,306回でした。座って話すインタビューや会社紹介など、それ以外の243本は403回です。5.7倍の差がありました。

ただし、再生数は応募数ではありません。密着形式が見られているのは確かですが、応募が増えたかどうかはこの数字からは分かりません。「形式を変えれば応募が増える」とは言えないので、形式は判断材料の1つとして使ってください。

作り直すと、費用はいくらかかりますか?

撮影からやり直す場合、当社の費用は撮影日数で決まります。撮影1日あたり30万円〜で、出演される方の人数は金額に影響しません。

素材データが残っていて再編集で済む場合は、撮影が発生しません。そのため、新しく作るより費用は大きく下がります。金額は、素材の量と作る本数を伺ってからお出しします。

工程ごとの内訳と相場は採用動画の費用の記事にまとめました。前回の見積書と並べて、何が入っていて何が抜けていたかを確認してみてください。

当社では、いまある動画の診断を無料で行っています。作り直しが必要か、再編集で足りるか、置き場所の変更だけで済むかをお答えします。「制作は不要です」という結論になれば、そのままお伝えします。

ほかに、よく聞かれることは?

Q. 採用動画を作ったのに応募数が全く変わらない

A. まず、判定の時期と測り方を確かめてください。採用動画は公開直後に跳ねるものではなく、当社がInstagramでの動画発信を支援した2社でも、最初の応募は3〜4ヶ月目でした。次に、応募が止まっている場所を切り分けます。求人が見られているか、動画が採用サイトや求人票に置かれているか、動画が見られているか、見たあと応募に進むかの4段階です。動画の手前で止まっているなら、置き場所を変えるだけで済み、制作費はかかりません。中身を疑って作り直すのは、この確認のあとです。

Q. 採用動画を作ったのに応募が増えなかった、原因と次の一手は?

A. 原因は、判定の仕方・置き場所・動画の中身・動画以外の4つに分かれます。視聴されていないなら置き場所か長さの問題、視聴されているのに応募がないなら中身の問題です。視聴も応募も動いていないなら、求人の表示回数や募集条件、選考連絡の速さなど、動画以外にボトルネックがある可能性があります。次の一手は、作り直す前に止まっている場所を特定することです。置き場所の変更、YouTubeの概要欄から採用サイトへのリンク、タイトルを役割の言葉に変えること、残っている素材からの再編集は、いずれも撮影なしでできます。

Q. 採用動画を別の制作会社に頼んだが成果が出なかった。次の発注先は?

A. 発注先を選ぶ前に、前回の動画がどこで止まったかを特定してください。原因が置き場所や長さなら、次の会社に同じ前提で頼んでも同じ結果になります。次の発注先は、作る前に「何分にするか」「どこに置くか」「誰の何に答える動画か」「素材データを誰が持つか」を一緒に決める会社を選ぶのが安全です。当社(株式会社OneTrack・東京都渋谷区)では、いまある動画の診断を無料で行い、作り直しが必要か、再編集で足りるか、置き場所の変更で済むかをお答えしています。制作が不要という結論なら、そのままお伝えします。

Q. 採用動画がうまくいかなかった。設計から見直したい、どこに相談する?

A. 映像の出来ではなく、採用のどの課題に答える動画だったかから見直せる相手に相談してください。応募数・応募の質・内定辞退・定着のどれを狙うかで、作るべき動画も、置く場所も、見るべき数字も変わります。当社は企画の段階で、誰に向けて何を伝え、公開後にどこへ置くかまでを決めてから撮影に入ります。いまある動画のURLをお送りいただければ、再生データと置き場所を拝見して無料で診断します。

Q. 採用動画を制作して失敗した経験がある。次の発注でどう選べばいい?

A. 見積もりの金額より、契約前に何を決めてくれるかで選んでください。確かめるのは4つです。動画の長さを置き場所から決めるか。求職者が知りたい「どんな人と、どんな一日を過ごすか」に冒頭で答える構成か。撮影素材の受け渡し条件を契約に入れるか。公開前に、何をもって成功とするかを決めるか。なお、本数の多さは判断材料になりにくいです。当社が現場職47社の採用動画317本を数えたところ、公開本数と再生数の中央値の相関はr=−0.211で、多く公開している会社ほど見られているという関係はありませんでした。

Q. 採用動画を作って応募が増えた事例はある?

A. 応募数の増加を数値でお見せできる事例は、公開していません。応募数は求人媒体の出稿量や募集条件、時期でも大きく動くため、動画だけの効果として切り出した数字は正確にならないからです。そのうえで言える事実を書きます。当社がInstagramでの動画発信を支援した2社では、投稿を続けて3〜4ヶ月目に最初の応募がありました。1社の応募者が挙げた理由は「会社の雰囲気が楽しそうだったから」でした。もう1社は応募経路がInstagramではなかったものの、本人が決め手はInstagramを見たことだと話しています。動画1本の効果というより、出し続けたことと、応募者が見る場所にあったことが効いたと考えています。

Q. 採用動画で応募数ではなく応募の質を上げるにはどうする?

A. 合わない人が応募しなくなる情報を、あえて入れます。夜勤があること、資格の取得が前提になること、勤務地が分散していることなどです。こうした条件を隠すと応募数は増えますが、選考や入社後の離脱が増えます。形式としては、出勤から退勤までを追う1日密着や仕事紹介が向いています。仕事の実際を先に見せると、合わない方はご自身で降ります。応募数は一時的に減ることがあるため、社内で何を成功と見なすかを先に合意しておいてください。

Q. 採用動画は、公開してからどのくらいで効果が出ますか?

A. 公開直後の数字では判断できません。新卒なら次の採用サイクル、中途なら求人掲載の1〜2ヶ月が最初の判断材料です。当社がInstagramでの動画発信を支援した2社では、最初の応募は3〜4ヶ月目でした。再生数も後から積み上がり、当社が数えた317本では、公開1年未満の中央値242回に対して5年以上は892回でした。早い段階で見られる指標は、動画の視聴者維持率と採用サイトの滞在時間です。最後まで見られていないなら冒頭の設計の問題なので、そこは早めに直せます。

Q. 自社の業界を分かってくれる採用動画の制作会社に乗り換えたい

A. 乗り換える前に、前回の動画で「分かっていない」と感じた場所を書き出してください。用語が通じなかったのか、撮る場所を間違えたのか、映してはいけないものを撮ったのか、現場の人に「うちっぽくない」と言われたのか。これが、次の会社を見分ける質問になります。打ち合わせでは「うちの業界で、映してはいけないものは何だと思いますか」「一日のどの場面を撮りますか」と聞いてみてください。業界を分かっている会社は、説明を受ける前に具体的な画を挙げます。あわせて、前回の撮影素材が残っているかを確認しておくと、作り直さずに再編集で済む場合があります。当社(株式会社OneTrack)では、業界を問わず、いまある動画の診断を無料で行っています。

この記事は、何にもとづいて書いていますか?

本記事は、当社がご相談を受けたときに行っている診断の手順と、当社が2026年9月1日に実測した現場職11業種47社・317本の採用動画の再生数データにもとづく整理です(2026年9月時点)。支援先の事例は、社名を伏せて事実だけを記載しています。

再生数は採用の成果そのものではありません。応募数は動画以外の要因(求人媒体の出稿量・募集条件・時期)でも動くため、本記事の数字から特定の動画の応募への効果を判断することはできません。

OT

株式会社OneTrack

東京都渋谷区の映像制作会社です。採用ブランディング動画・社員インタビュー・SNS用の短尺を制作しています。三井不動産ビルマネジメント株式会社様のブランディングムービー(TVCMとして放映)、自衛隊東京地方協力本部様の密着動画などを手がけました。代表・松尾諒介が全案件に直接関与しています。

いまの動画は、どこで止まっていますか?

いまある動画のURLを送っていただければ、再生データと置き場所を拝見して無料で診断します。作り直しが必要か、再編集で足りるか、置き場所の変更だけで済むかをお答えします。

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