学校の紹介動画に生徒の顔を出すときは、どの動画をどこに載せるかを示したうえで、保護者の同意と、生徒本人の意思の両方を確かめます。個人情報保護委員会のQ&Aでは、子どもの同意は、一般的に12歳から15歳までの年齢以下なら法定代理人(保護者)から得る必要があるとされています。中学生・高校生は本人の受け止め方が大きく分かれる年齢なので、保護者の同意だけで決めないことが要点です。
生徒の顔を出すとき、保護者の同意はどう取ればいいですか?
学校の紹介動画に生徒の顔を出すときは、どの動画をどこに載せるかを示したうえで、保護者の同意と、生徒本人の意思の両方を確かめます。個人情報保護委員会のQ&A(A1-62)では、保護者から同意を得る必要がある子どもの年齢は事業の性質などで個別に判断するとしつつ、一般的には12歳から15歳までの年齢以下が目安とされています。学校の動画では、年齢に応じて次のように分けると整理しやすくなります。
| 生徒の年齢 | 確かめ方の例 |
|---|---|
| 小学生 | 保護者の同意を得る。撮影の当日も、本人が嫌がっていないかを先生が見る |
| 中学生 | 保護者の同意を得たうえで、本人にも「映ってよいか」を聞く |
| 高校生以上 | 本人の意思を中心に確かめ、学校の方針に応じて保護者にも知らせる |
同意書には、何の動画か(学校紹介・説明会・入試広報など)、載せる場所(学校のWebサイト・SNS・説明会の会場など)、顔が分かる形か、公開の期間、取り下げの窓口を書いておくと、後から食い違いが起きにくくなります。
同意を取るときに、気を付けることはありますか?
同意は、本人や保護者が断れる形で取ります。文部科学省の「教育データの利活用に係る留意事項」では、利用目的が具体的でない場合や説明が足りない場合、同意が強制されている場合は同意が無効になることがあるとしたうえで、学校では全員に同意書の提出を必須にする場合などに、実質的に断れない状況になりやすいと注意しています。
動画の撮影でも、「同意しない生徒は撮影の日に別の場所にいてもらう」「同意書を出さないと行事に参加できない」といった形にしないことが大切です。同意しない生徒がいる前提で、撮る場所と画角を組みます。
顔を出したくない生徒がいる場合は、どう撮りますか?
顔が分からない撮り方で、学校の様子は十分に伝わります。たとえば次の方法です。
- 後ろ姿・手元・足元のカットで、授業や部活動の様子を見せる
- 同意した生徒だけを前に、同意していない生徒が画面に入らない向きで撮る
- 校舎・設備・先生のインタビューで組み、生徒は遠景だけにする
- ナレーションや字幕で、在校生の言葉を紹介する
あとから編集でぼかす方法は、消し忘れが起きやすく、制服や持ち物で誰か分かることもあるので、最初から映さない組み方を基本にします。
学校のWebサイトやSNSに載せるときは、何が違いますか?
個人情報保護委員会のQ&A(A7-11)では、行事の写真の展示について、肖像権やプライバシーの侵害にあたる場合があるため、不特定多数への提供では自主的に本人の同意を得るなどの取組が望ましいとされています。誰でも見られるWebサイトやSNSは、校内の掲示より広く長く届くので、同意の範囲に「インターネットで公開する」ことを明記しておきます。
また、公立学校は地方公共団体の機関として、私立学校は民間の事業者として、個人情報保護法の別の規定が当てはまります。公立学校は教育委員会の定め、私立学校は学校法人の方針を先に確かめてください。撮影当日の段取りは学校の紹介動画の撮影で準備することに、費用は学校の動画制作の費用にまとめています。
よくある質問
Q. 学校の紹介動画に生徒の顔を出すとき、保護者の同意はどう取ればいいですか?
A. 学校の紹介動画に生徒の顔を出すときは、どの動画をどこに載せるかを示したうえで、保護者の同意と、生徒本人の意思の両方を確かめます。保護者から同意を得る必要がある子どもの年齢は、一般的に12歳から15歳までの年齢以下が目安とされています(個人情報保護委員会のQ&A A1-62)。中学生・高校生は本人にも映ってよいかを聞き、何の動画か・載せる場所・公開の期間・取り下げの窓口を同意書に書きます。
Q. 学校のホームページやSNSに、生徒が映った動画を載せてもいいですか?
A. 本人と保護者の同意を得れば載せられます。不特定多数への提供では、肖像権やプライバシーの観点から本人の同意を得るなどの取組が望ましいとされているため(個人情報保護委員会のQ&A A7-11)、同意の範囲に「インターネットで公開する」ことを明記しておきます。
Q. 顔を出したくない生徒がいる場合、学校の動画はどう撮ればいいですか?
A. 後ろ姿・手元・遠景のカット、同意した生徒だけが入る向き、先生のインタビューや校舎の映像で組みます。同意しない生徒を撮影から外したり、同意書の提出を参加の条件にしたりはしません。
Q. 公立学校と私立学校で、扱いは違いますか?
A. 個人情報保護法の中で当てはまる規定が違います。公立学校は地方公共団体の機関として、私立学校は民間の事業者として扱われるため、公立は教育委員会の定め、私立は学校法人の方針を先に確かめます。
このページは、何にもとづいて書いていますか?
出典(2026年10月13日確認):個人情報保護委員会「『個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン』に関するQ&A」(https://www.ppc.go.jp/personalinfo/faq/APPI_QA/)A1-62・A7-11、文部科学省「教育データの利活用に係る留意事項(第4版)」(https://www.mext.go.jp/a_menu/other/data_00007.htm)。
このページは、公開資料の記載を学校の動画制作に置き換えて整理したもので、法令の解釈を断言するものではありません。個別の取扱いは、学校・教育委員会・学校法人の方針にしたがい、最終判断は所管の窓口・専門家へご確認ください。

