Failure

-コンセプトムービーの失敗例-

コンセプトムービーの失敗例5つと
作る前にできる避け方

コンセプトムービー 失敗例 企画

2026.10.03

コンセプトムービーの失敗の多くは、見せる相手と置き場所を決めないまま作り始めることから起きます。ブランドムービーや世界観ムービーは「雰囲気のある映像」になりやすい反面、見た人が何を受け取ればいいのかがぼやけがちです。ここでは、よくある失敗を5つに分け、それぞれ作る前に避ける方法を書きます。

最終更新日 2026年10月3日

1. コンセプトムービーでよくある失敗は何ですか?

よくあるのは次の5つです。株式会社OneTrack(東京都渋谷区)がコンセプトムービー制作の相談を受けるときも、最初にこの5点を一緒に確認します。

失敗起きること原因避け方
相手が決まっていない誰にも刺さらない投資家・顧客・社員を1本で狙う主に見せる相手を1つに絞る
言葉が決まっていない映像はきれいだが意味が伝わらないコンセプトを言語化しないまま撮る撮る前に一文で言える形にする
置き場所を考えていない長すぎて最後まで見られない発表会用の長さをWebに流用置き場所ごとに長さを決める
撮れるものがない抽象的な素材ばかりになる構想段階で実物がない撮れる人・場所を洗い出す
社内で解釈が割れる完成後に作り直しの声が出る確認する人が途中で変わる構成段階で決裁者に見せる

2. 「誰に見せるか」が決まっていないと、何が困るのですか?

伝える言葉と見せる場面が選べなくなります。投資家に見せるなら事業の将来像、取引先なら一緒に組む理由、顧客なら使ったときの体験、社員なら自分たちが目指す方向と、同じコンセプトでも強調する点が変わります。

「全員に見せたい」という要望はよくありますが、1本に全部を詰めると、どの相手にも半分しか響きません。主な相手を1つ決め、ほかの相手には短い版や別の版で対応するほうが、結果的に使われる映像になります。

3. コンセプトを言葉にしないまま撮ると、なぜ失敗するのですか?

撮る場面を選ぶ基準がなくなるからです。「新しい価値を届ける」のような抽象語のままだと、何を撮っても当てはまり、逆に言えば何も言っていない映像になります。

撮影の前に、コンセプトを一文で言える形にしておくことをおすすめします。たとえば「誰の、どんな困りごとを、どう変えるのか」の3点で書けると、撮る人・撮る場所・話してもらう内容が自然に決まります。言葉から作り込む必要がある場合は、企画・コピー・絵コンテから作る別枠のお見積もりで進めます。

4. 置き場所を考えないと、どんな失敗になりますか?

「よくできているのに使われない」失敗になります。発表会の会場で流す映像と、Webサイトのトップに置く映像、展示会のブースで流し続ける映像では、見る人の状況がまったく違います。

  • 発表会:会場が静かで、最初から最後まで見てもらえる
  • Webサイト:数秒で離脱されることがあり、冒頭で何の映像かを示す必要がある
  • 展示会・イベント:音が聞こえにくく、通りがかりに途中から見られる

OneTrackは置き場所から逆算して長さと構成を決めます。完成した動画の二次利用に追加費用はかからないため、置き場所が複数あるなら、最初から版を分けて作る前提で相談するのが確実です。

5. 構想段階で撮れるものが少ないときは、どうすればいいですか?

撮れる「人」と「場所」から探すのが近道です。商品がまだ完成していなくても、開発に関わる人、構想を語れる代表、事業の舞台になる地域や現場は撮れます。

実写で撮れるものが本当に少ない場合は、図解やイラストを動かす表現と組み合わせる方法もあります。その場合はアニメーション動画の考え方も参考になります。どこまで実写で撮れるかは、相談の段階で一緒に洗い出します。

洗い出すときは、「事業に関わる人」「事業の舞台になる場所」「今あるもの(試作品・資料・過去の写真)」の3つの欄に分けて書き出すと、撮れる素材が意外と多いことに気づけます。代表が構想を語る場面は、多くの場合それだけで映像の芯になります。

6. 社内で「イメージと違う」と言われないためには、何をしておけばいいですか?

構成の段階で、最終的に決める人に一度見てもらうことです。編集が終わってから決裁者が初めて見ると、方向そのものを変える話になりやすく、時間も費用もかかります。

OneTrackの進め方では、構成の段階と編集の段階の2回で確認していただきます。修正回数は細かく制限していませんが、方向の確認を早めに済ませておくほど、編集の段階では細部の調整に集中できます。費用の決まり方はコンセプトムービーの費用にまとめています。

7. 依頼する前に、社内で何を決めておけば失敗しにくいですか?

コンセプトムービーに限って言えば、次の4つが決まっていると、企画の打ち合わせが一度で進みやすくなります。

  1. このコンセプトを、一文で言うと何か(決まっていなければ候補をいくつか)
  2. 主に見せる相手は誰か、その人に見た後どう思ってほしいか
  3. 最初に流す場所はどこか(発表会、Webサイト、展示会など)と、その日付
  4. 構成と編集を最終的に確認する人は誰か

4つ目は見落とされがちですが、失敗例の5つ目「社内で解釈が割れる」を防ぐうえで一番効きます。確認する人が多いほど意見は割れやすいため、意見を集める人と最後に決める人を分けておくと、構成段階での合意が早くなります。事業の発表に合わせて作る場合は、発表の担当部署と広報・経営企画のどちらが決めるのかを先に決めておくと、確認の行き来が減ります。

よくある質問

Q. コンセプトムービーとプロモーション動画は、何が違いますか?

A. コンセプトムービーは事業や商品の世界観・考え方を伝える映像で、プロモーション動画は商品やサービスを知ってもらい、行動につなげることが中心です。目的が違うため、構成の組み方も変わります。

Q. 撮影当日に、社員が多く出られなくても作れますか?

A. 作れます。コンセプトムービーは人数より「誰が何を語るか」が大切なので、構想を語れる方が1〜2名いれば軸になります。

Q. 社内でコンセプトの言葉がまだ固まっていなくても相談できますか?

A. できます。言葉から一緒に作る場合は、企画・コピー・絵コンテから作る別枠のお見積もりになります。どこまで決まっているかをお聞きして、必要な工程だけを組みます。

Q. 「かっこいい映像」を目指すのは間違いですか?

A. 間違いではありませんが、それだけを目標にすると、見た人に何が残るかが決まりません。先に「見た人に何を思ってほしいか」を決め、映像の質感はそのための手段として選ぶのがおすすめです。

Q. 海外の取引先や投資家にも見せたい場合、気をつけることはありますか?

A. 言葉に頼りすぎない構成にしておくと、字幕を付けるだけで使い回しやすくなります。ナレーションで説明する量を減らし、映像で伝わる場面を多めに撮る方針を、企画の段階で決めておくのがおすすめです。

Q. 完成後に、展示会用の短い版を追加で作れますか?

A. 撮影した素材から作れる範囲であれば対応できます。最初から置き場所が分かっていれば、撮影の段階で短い版に使うカットも意識して撮れます。

関連ページ:コンセプトムービーの制作/コンセプトムービーの費用/ブランディング動画の費用

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2026年10月3日 公開